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ぱずる、、〔十九 ピース〕

[659]  ホッチ  2007-02-22投稿
『イサム、、?』

アパートへたどり着いたが、鍵をなくしていることに気付く、、中に入れない。

携帯も見当たらず、財布には 3010円、、。
明日探しに行こう。近くの公園で寝ることにした。
まだ夜明けまでは長く、静まりかえった道は私の足音しか鳴らさない。

二人いるが、彼女の足音は聞こえない、、

何を話すでもなく、襲い掛るわけでもなく、ただ後ろにいた。
病院で見た女の子、、。

私はどうなるのか?彼女に質問してみた。

応える気ないのか、沈黙している。

それでは違う質問をしようと口を開くと、、

『死ぬよ、、』

最初の問いなのか?彼女は語り始める。

『死ぬよ、、みんな。遊ぼうよ、、ね。
みんないればきっと愉しいよ。』

予想通り、、やっぱ私は死ぬんだ。
覚悟をきめ、いつ死ぬのか聞いてみたがその問いには答えてくれなかった、、。

死刑囚の気持ちが今ならわかる、、涙を流し、公園へは行かずに街をさまよう事にした。
あてもなく、あてもなく、

三日後。

私は約束通り、ノリさんの自宅へ向かう。
都合悪く署の車は全部出てしまっており、仕方なく歩いて行くことにした。
彼女の家はさほど離れていないが、真夏の移動はしんどいものだ。
犬が暑さにやられるのも頷ける。

しばらくいくと歩道橋の真ん中で立ち止まっている人を発見、別に渡る必要はなかったが。気になり、その人物に近寄ってみた。

その人は行方不明になっていた大学生のイサム君だった。
顔はヤツレ、服もボロボロだったが間違いない!
声を掛けてみるが気付くそぶりさえみせず、その場を動かない。

彼の正面へ回り、もう一度、、
目の視点があっておらず、彼もまた何かを呟いていた、、ノリユキ君と同じ?

考えていると、、突然、肩を掴まれた!!
はずれそうな程の強い力で!!
引き離そうとしたが、ピクリとも動かない!!

大声を出し、助けを求めるが。車の音に欠き消され、他に人が来る気配もない!!
彼の表情が変わる。

お、女の子、、!?

その顔に見覚えがあった、確かあの病院で最後に亡くなったヒ、ト、ミ。
そのまま彼と私は歩道橋から落ちた、、彼は顔から落ち恐らく即死だろう。
早くこの場を離れなければ。
、、!!クルマのバンパーが顔に食い込み、体はタイヤに巻き込まれ、鈍い音と共に意識が飛ぶ。

糸の切れた操り人形のように私は死んだ、、。

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