携帯小説!(PC版)

トップページ >> 日記 >> LAST SUMMER#22

LAST SUMMER#22

[396]  SETTARMEN  2007-02-23投稿
3月13日 紅白戦
【4回裏】

打席には天堂寺。カウントは2-0。

滝本、不破のバッテリーが選択した3球目はカーブだった。

真ん中から外低めに落ちるカーブを強引に引っ張った。


打球は俺の頭上を軽々と越え、左中間を真っ二つに割った。


『回れ?』

白組ベンチはそういった声が飛んでいた。


レフト菊川がボールを拾った時に天堂寺は2塁を回った。


『ショート、カット!!』

タクの声が響いた。


菊川の投げたボールを俺がカットし、すかさずタクに送球した。

肩のあまり強くない俺はワンバウンドでサードに送球した。

タクが俺の投げたボールを捕り、天堂寺にタッチしたが判定は

『セーフ!』

塁審の1年が両手を広げ、天堂寺のスリーベースが成立した。


1アウト3塁。

打席には5番布川。

布川は初球、高めのまっすぐをセンターに打ち上げた。

『タッチアップ!!』
白組ベンチからは一斉に声が響いた。


センター北条が捕球後バックホームしたが、間に合わず天堂寺生還。

3-1。

まさかとは思ったがレギュラー組が点差を広げられてしまった…


しかし、2アウトランナー無し。


『ピッチ、ここで切ろう。』

俺は滝本に声をかけた。

打席には6番三野が立っていた。


1、2球目をストレートで上手くコースをついたリュウヤはあっという間に追い込んだ。


3球目。

カーブを完全に引っ掛けた三野の打球は俺のところに飛んで来た。


緩いゴロをしっかりと捕球して、一塁に放った。


送球はおじぎしたボールだったが、橘がしっかり捕球した。


『アウト!』


この声を聞いてホッとした。


俺が初めてショートでアウトをとった。


『チェンジ!』

今井先生の声が響く。

『やりゃできんじゃねぇか!』

リュウヤが俺の頭をバシバシと叩いた。


『その調子だ』

タクもグラブで俺の尻を叩いた。


次は紅白戦最終回の5回。

打順は俺からだ!

2点差を取り返そうと俺は、気合いを入れて打席に向かった。

感想

感想はありません。

「 SETTARMEN 」の携帯小説

日記の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス