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血の叫び

[848]  尊吾  2007-02-24投稿

不意に目に飛び込んだ

変わらないな

夜の血


時刻は深夜2時をまわっていた


目が覚めた

金島は


コップを取り出した



ノドに突き刺さる痛さ


辛さ


しかしもう抵抗はない


変わらないな

夜の血


最初はむせていた事もあった



眞鍋ひなの血


こんなに満たされているのに


なぜあの時泣いたの


部屋に包まれる血の臭い

金島は語る

甘みがあると


11年前に殺された娘の眞鍋ひなの行き血を


金島は

堪能している


彼のノドは血に耐えきれず

声は出ない


そこには娘を殺された父の血の叫びがあった



金島は眞鍋ひなの血を

ひなの夫である
眞鍋の遺体の口に

流し込んだ

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