携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> カンソウシンドローム(終)

カンソウシンドローム(終)

[380]  エミ  2007-02-24投稿
あの日以来、あの漢字だらけの変な書き込みはなくなり。平穏でアホな作品が続いていた。

日が絶つにつれ、更新数も減っていき。今時の若者達の飽きる早さに驚く私。

書く人は私だけとなった。

原因は他にもあり、そろそろこの駅が無くなることが一つ。もう一つはポケベルなるハイテク機械の導入。

アナログの時代は終わりか、そんなことを思いつつ公衆電話でポケベルの返事を打つ。

多分誰も読まないとは思ったが、最後に言葉を残すことにした。

『ここに書き込んだ方々に感謝します。
最初にメッセージを書いた姫です。

こんな田舎町で、この中だけだけど皆と会話できたこと嬉しく思ってます。
王子様、助けてくれてありがとう。
盗賊さん幸せになってね。

皆ありがとう!!

姫より 』


月日は流れ、駅は壊されそこは空き地となった。

懐かしさと淋しさで、久しぶりに足を運んでみた。

巷では携帯電話が主流となり、メールどころかインターネットで海外の方とも会話が出来る凄い時代になった。

でもやっぱり手で書いた、字からわかる人の表情。
その楽しさは忘れちゃいけないきがした。

空き地には例の伝言板だけ残されており、気まぐれ駅員の細やかな配慮なのだろうと嬉しく思った。

昔書いた自分の字も残っていた。
あの後確認していなかったが、他の人も書いていてくれたらしい。

少しグッときた。

その片隅であの字が残されていた。


『私野書木置木、消下野、誰打!!』

わたしのかきおき、けしたの、だれだっ!?

恐怖でグッときた、、。

感想

感想はありません。

「 エミ 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス