まだ見ぬ夢の果て
僕は毎日同じ夢を見るんだ。
その夢の内容は覚えていない。
起きた瞬間忘れるんだ。
うーんと俺はのびをする。
そしてタバコを取り出して吸う。
スゥーと紫煙がたちのぼる。
そして、それはきれいな、余韻と少しの切なさをこの部屋に充満させる。
『あっ。』
時計を見て俺は言う。
そして机の上にあったスケジュール帳を開く。
14時00分〜
一年生歓迎イベント
時計とスケジュール帳を交互に見合わせる俺
…俺としたことが。
歓迎イベントという名の、教授主催の飲み会。
いくら物事に無頓着な俺でも流石に最初から教授に目をつけられたくない…。
急いで衣服を着替え、時計をはめる。
13時20分。ギリ五分前ってところか
幸いにも飲み会の会場は俺の家からそう遠くない
俺はもう一度腕時計をチラッと見て、玄関に置いてある車の鍵を無造作に掴む。
そして少しドアを乱暴にしめて車に向かう。
計算通り。
俺は五分前には宴会場へとたどり着いた。
引き戸を開けると、そこはすでに200人ほどの人でごった返していた。
『オイ、リュウ!こっちこっち!リュウ〜。』
人の多さに圧倒されていた俺は、それが俺の名を呼ぶ声だと気付くのにしばらくかかった
『おい、コッチだって〜』
更に催促され、ゃっと俺は声の主に気付き、声をかけながら近付いていく。
『おう。健太じゃんか
お前がくるとは思ってもなかった… 』
あたりがざわついているので意識的に少し大きな声を出す
『お前こそこんなとこに来る柄かよ。』
健太はそう言って俺の肩に手を回しながらいう
『こいつ俺のツレのリュウ。まぁ無愛想なヤツだけどよろしくしてあげて。』
そこには健太の友達らしき男女が何人かいた。
『はじめまして。』
俺はニッコリともせずに言う。
健太の隣に座ると、健太がそこにいたメンバー紹介していく。
確か大介やら祐介やら啓介やらやたら「介」ばっかりで、
『何かの同盟なの?』
って俺は聞いた。
そしたら祐介だか啓介だか大介だかが、
『お前って変なヤツだなって言った。』
…とりあえず俺には画期的な出会いなどはないってこと。
俺は辺りをグルっと見回す。
皆が楽しそうに笑っているなか、一人、笑ってない女がいた。
いや、正確には笑っているが笑っていない。
その夢の内容は覚えていない。
起きた瞬間忘れるんだ。
うーんと俺はのびをする。
そしてタバコを取り出して吸う。
スゥーと紫煙がたちのぼる。
そして、それはきれいな、余韻と少しの切なさをこの部屋に充満させる。
『あっ。』
時計を見て俺は言う。
そして机の上にあったスケジュール帳を開く。
14時00分〜
一年生歓迎イベント
時計とスケジュール帳を交互に見合わせる俺
…俺としたことが。
歓迎イベントという名の、教授主催の飲み会。
いくら物事に無頓着な俺でも流石に最初から教授に目をつけられたくない…。
急いで衣服を着替え、時計をはめる。
13時20分。ギリ五分前ってところか
幸いにも飲み会の会場は俺の家からそう遠くない
俺はもう一度腕時計をチラッと見て、玄関に置いてある車の鍵を無造作に掴む。
そして少しドアを乱暴にしめて車に向かう。
計算通り。
俺は五分前には宴会場へとたどり着いた。
引き戸を開けると、そこはすでに200人ほどの人でごった返していた。
『オイ、リュウ!こっちこっち!リュウ〜。』
人の多さに圧倒されていた俺は、それが俺の名を呼ぶ声だと気付くのにしばらくかかった
『おい、コッチだって〜』
更に催促され、ゃっと俺は声の主に気付き、声をかけながら近付いていく。
『おう。健太じゃんか
お前がくるとは思ってもなかった… 』
あたりがざわついているので意識的に少し大きな声を出す
『お前こそこんなとこに来る柄かよ。』
健太はそう言って俺の肩に手を回しながらいう
『こいつ俺のツレのリュウ。まぁ無愛想なヤツだけどよろしくしてあげて。』
そこには健太の友達らしき男女が何人かいた。
『はじめまして。』
俺はニッコリともせずに言う。
健太の隣に座ると、健太がそこにいたメンバー紹介していく。
確か大介やら祐介やら啓介やらやたら「介」ばっかりで、
『何かの同盟なの?』
って俺は聞いた。
そしたら祐介だか啓介だか大介だかが、
『お前って変なヤツだなって言った。』
…とりあえず俺には画期的な出会いなどはないってこと。
俺は辺りをグルっと見回す。
皆が楽しそうに笑っているなか、一人、笑ってない女がいた。
いや、正確には笑っているが笑っていない。
感想
感想はありません。