[やはりか･･･奴らめ!我らを裏切りおって]

白髪の老人が、純白の机をバンと叩く

[ＤＮは早めに潰しておくべきであったな。バンバー元帥よ]

その室内にいる１０人は、いずれも白いコートを着用していた

まるでＤＮを意識したような

[それにあの小僧ども･･･今後の計画に水を刺しかねん]

違う男が冷静に言い放つ、すると老人の１人が忌々しいとゆうように呟く

[親子そろって我等の邪魔をしおるものよのう････]

[じゃあ]

ガタン
１人が机に足を乗せながら不気味に笑う

[もう一回全員殺せばいいヂャン!!あの時みたいに････ジックリといたぶって･･･----]

[黙りなさい]

女性の鋭い一言に、男はピタリと止まった
あたりには静寂が訪れる

[その通りじゃ]

威厳に満ちた声がシンシンと室内に染み渡った

[直に戦が始まる･･･儂らとＤＮ、そしてＳＰＴのな････････]

フォッフォッフォッと小さく笑うと、ゆっくりと立ち上がる
それを待っていたかのように他の白装束の軍団も一斉に席を立った

[さて行こうかの････。戦場はスバルじゃ]




[ﾅﾀｸ････]

[分かっている]

ﾅﾀｸが雷火戦槍を腰に差し、ﾘｨﾅを向いた

ここはスバルという街だ、しかし街とは名ばかり。実際は何もないただの荒野である
果ての見えない荒野には今、ﾅﾀｸとﾘｨﾅしかいない････のか？

[さてクレバートさん、そろそろ本題に入ってください]

クレバート。と呼ばれた男は ん〜？ と呑気な声を出して振り返る

黒いバンダナに白のブラウス、ボロボロのGパン。黒いサングラス、褐色の肌。意外と整った顔立ち

[だから俺のｺﾄはクレバでいいって･･･、ながいでしょ？めんどくさいでしょ？]

少し大げさなジェスチャーを交えながら手をブラブラと振る

[そんな御託はもういいです、はやく喋りなさい]

ﾘｨﾅは話し始めるクレバート･･･クレバを睨むと低いこえで威嚇する

しかしクレバは気にすることなく自分のコトを話し続けていた･･･

その横でﾅﾀｸが静かに雷火戦槍を構えているとは知らずに--

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