君に捧ぐ
君は元気だろうか。穏やかに過ごせてだろうか。今何を思っているだろう。
いまだに君を夢に見てしまう。夢の中の君は、現実のように笑って、怒って、泣いている。そして僕の傍にいる。どんな夢を見ても、目を覚ますと君はいない。
幸せだった頃のように僕に微笑んでくれた君は、朝の光の中に消えていく。現実に戻ると僕は泣いている。悲しかった。夢が幸せであればあるほど、胸が押し潰されそうになった。
でも、もっと辛かった夢がある。君を泣かせてしまう夢だった。夢の中でも僕らは喧嘩していた。僕は怒鳴って君を責めた。君は泣いていた。そしてその細い腕で怒っている僕を精一杯抱き寄せて、消えてしまいそうな、だけど精一杯力を込めた声で、
『もう怒らないで……! お願い…。もう怒らないで……』
そう言って泣き崩れた。僕は、小刻みに震える君の背中をただ見つめることしかできなかった。
夢でさえも、君を傷付けてしまう。情けなかった。悔しかった。自分に腹が立つ。そしてどうしょうもなく悲しかった。
“お前達はどうせ合わないんだよ”
目に見えない誰かにそう言われている気がした。
いまだに君を夢に見てしまう。夢の中の君は、現実のように笑って、怒って、泣いている。そして僕の傍にいる。どんな夢を見ても、目を覚ますと君はいない。
幸せだった頃のように僕に微笑んでくれた君は、朝の光の中に消えていく。現実に戻ると僕は泣いている。悲しかった。夢が幸せであればあるほど、胸が押し潰されそうになった。
でも、もっと辛かった夢がある。君を泣かせてしまう夢だった。夢の中でも僕らは喧嘩していた。僕は怒鳴って君を責めた。君は泣いていた。そしてその細い腕で怒っている僕を精一杯抱き寄せて、消えてしまいそうな、だけど精一杯力を込めた声で、
『もう怒らないで……! お願い…。もう怒らないで……』
そう言って泣き崩れた。僕は、小刻みに震える君の背中をただ見つめることしかできなかった。
夢でさえも、君を傷付けてしまう。情けなかった。悔しかった。自分に腹が立つ。そしてどうしょうもなく悲しかった。
“お前達はどうせ合わないんだよ”
目に見えない誰かにそう言われている気がした。
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