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ウオチュン

[476]  エミ  2007-02-26投稿
永い、とても長い時間過ごし唄い笑った。

ここには雪は降らない。

どこにいても波の音は聞こえ、その日の天候も知らせてくれる。

数回来る船で養われ、嵐が続くときはキビをかじり飢えをしのいだ。

出会いや別れ、うちあげられ姿を見せるもまた拐われる。珊瑚の慣れの果てを思わせるほど沢山の友といた喜び。胸にしまいいつものベンチで歌をうたう。

まだハナを垂らし母に毎日叱られていた晩、ある旅人が宿を借りに家へ来たことがあった。

大柄でブショウビゲを携え耳が痛くなるほどの大声で笑う、なんとも言えない男。

父と酒を交し思い出話を語る、この島から離れたことない私にとってその話は新鮮で釘付けになって聞いた。

明日にはまた旅たつと最後に閉め、これまた豪快な寝息で驚かせてくれた。

話の中でいまだに印象に残っているものがある。

『もし自分が百歳になったとき、どんなことを日々考えているのか。
今はその勉強のときだ』

言われれば確かに!私も興味がわいた。


何もない、、。ただ孫の数か増えるだけ、いすぎて名前さえ覚えられない。
今年 114歳になる亀のお話し。

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