絶対不滅マゾヒズム 3
ああバカですとも。私はバカ野郎もといバカ女ですとも。
もう開き直るしかない。本当に、少しでも期待した自分に10連発ビンタをかましてやりたい。
このバカダメ男の行く先に期待するなんて。一生の不覚だ。
私は手をつなぎたいのに、パーカーのポケットに手をつっ込んでズンズン歩いていってしまうその背中を追う。相変わらず歩くのが早くて、こっちのことなんてまるでおかまいなしだ。
それでも、こいつが自分から一緒に行きたいと言ってくれたのは初めてだったから、少なからずドキドキしながらその後をついて行った。
しかし
歩けば歩くほど周りの景色は住宅街そのものになっていく。このあたりにカップルでくるようなところがあるとは思えない。
案の定、予想は的中した。
鼻をくすぐるのは、いい匂い。
「・・・えっと」
「ココ、ココ!この間テレビでやってたんだよ!」
嬉しそうに言うのは、別に構わないんだけどさ、
なんで、ラーメン屋。しかも、立ち食い。
こちとら白のピーコートにスカートなんですけど。
髪なんかくるくる巻いてきたんですけど。
「・・・・・・・・・」
絶句する私に、この破滅的バカは能天気な笑顔で
「お邪魔するよー」
店の中に入っていった。
もう呆然とするしかない。普通は、普通は「ここでいいかな?」くらいは聞くものじゃないのか。それとも、私の普通が万国共通じゃないのか。
「・・・もう嫌・・・」
更に無情なことに、つぶやくとほとんど同時に、
私の腹の虫が高らかに鳴いた。
「・・・入ればいいんでしょ入ればぁ!!」
ほとんどやけくそだった。
もう開き直るしかない。本当に、少しでも期待した自分に10連発ビンタをかましてやりたい。
このバカダメ男の行く先に期待するなんて。一生の不覚だ。
私は手をつなぎたいのに、パーカーのポケットに手をつっ込んでズンズン歩いていってしまうその背中を追う。相変わらず歩くのが早くて、こっちのことなんてまるでおかまいなしだ。
それでも、こいつが自分から一緒に行きたいと言ってくれたのは初めてだったから、少なからずドキドキしながらその後をついて行った。
しかし
歩けば歩くほど周りの景色は住宅街そのものになっていく。このあたりにカップルでくるようなところがあるとは思えない。
案の定、予想は的中した。
鼻をくすぐるのは、いい匂い。
「・・・えっと」
「ココ、ココ!この間テレビでやってたんだよ!」
嬉しそうに言うのは、別に構わないんだけどさ、
なんで、ラーメン屋。しかも、立ち食い。
こちとら白のピーコートにスカートなんですけど。
髪なんかくるくる巻いてきたんですけど。
「・・・・・・・・・」
絶句する私に、この破滅的バカは能天気な笑顔で
「お邪魔するよー」
店の中に入っていった。
もう呆然とするしかない。普通は、普通は「ここでいいかな?」くらいは聞くものじゃないのか。それとも、私の普通が万国共通じゃないのか。
「・・・もう嫌・・・」
更に無情なことに、つぶやくとほとんど同時に、
私の腹の虫が高らかに鳴いた。
「・・・入ればいいんでしょ入ればぁ!!」
ほとんどやけくそだった。
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