ナイト・オン・ドラグーン【76】話『大地の搭、烈火の猛撃』
大地の搭は昼間だというのに闇に包まれていた。
分厚い黒雲に覆われているわけでもなく、かといって夜の闇とも異なる。
『この地の光をすべて吸い込む聖宝玉、それが…大地の鍵…』
そうリリーナが教えてくれた。
『そんな…ここで住んでる人達はず〜っとっ!暗闇の中で生活してるの!?』
リオが悲しげな目でアインに訴えている。
『大地の搭が存在しているかぎり…。空には月もなく、星の瞬きさえもない。決して明ける事のない闇が永遠に人々を苦しめ続けているの…』
静かにリリーナがつぶやく。
その闇の中、数多の松明に照らされた砦が浮かび上がっている。
そう、大地の搭だ。
『マナはあの中に捕われてるんだな』
『情報が確かなら…あなた達の捜し人は大地の衛兵に連行された、と聞きました。』
大地の搭を守る兵士の数は尋常じゃなかった。
『スゴイ、数ダ…』
流石のゴンザレスも驚きを隠せないでいた。
『心配するな、僕の魔法で全て打ち消すから…』
ゴンザレスの肩に乗っているリリーナが頼もしげに言う。
『いいえ!あたしの炎で一網打尽よ!!』
とリオ。
なぜか拳を握り閉めている。
『おいおい…遊びじゃないんだ、マナを助け出すのが先決だろ?
軽く息を吐きながらアインが言うと、今度はリオが怒ったような表情でこちらを見据えてくる。
『…マナねぇちゃんがいなくなったのは、元はと言えばアインさんのせいでしょ?』
図星。アインは怯む。
『う、うるさいっ。だから今から助けに行くんだろ』
『ふ〜ん』
鼻を鳴らし、リオは先へと歩いていく。
その後をゴンザレスが追う。
『そこの女、大地の搭に何用だ!?』
武装した兵士達がリオに怒鳴った。
『うっさいわね〜』
『なにぃ〜?通行書も持たずして…『
皆まで言わせず、リオは手の平をその兵士にかざし、爆風を当てた。
『…!?この女!』
前方にいた他の兵士達もリオに向かってきている。
『女一人に…恥ずかしくないのっ!?』
今度は腕をいきよいよく振った。
空を切ったかと思えば、兵士達の足元を爆発させ、ことごとく吹き飛ばした。
『マナお姉ちゃんを返してくださる?』
分厚い黒雲に覆われているわけでもなく、かといって夜の闇とも異なる。
『この地の光をすべて吸い込む聖宝玉、それが…大地の鍵…』
そうリリーナが教えてくれた。
『そんな…ここで住んでる人達はず〜っとっ!暗闇の中で生活してるの!?』
リオが悲しげな目でアインに訴えている。
『大地の搭が存在しているかぎり…。空には月もなく、星の瞬きさえもない。決して明ける事のない闇が永遠に人々を苦しめ続けているの…』
静かにリリーナがつぶやく。
その闇の中、数多の松明に照らされた砦が浮かび上がっている。
そう、大地の搭だ。
『マナはあの中に捕われてるんだな』
『情報が確かなら…あなた達の捜し人は大地の衛兵に連行された、と聞きました。』
大地の搭を守る兵士の数は尋常じゃなかった。
『スゴイ、数ダ…』
流石のゴンザレスも驚きを隠せないでいた。
『心配するな、僕の魔法で全て打ち消すから…』
ゴンザレスの肩に乗っているリリーナが頼もしげに言う。
『いいえ!あたしの炎で一網打尽よ!!』
とリオ。
なぜか拳を握り閉めている。
『おいおい…遊びじゃないんだ、マナを助け出すのが先決だろ?
軽く息を吐きながらアインが言うと、今度はリオが怒ったような表情でこちらを見据えてくる。
『…マナねぇちゃんがいなくなったのは、元はと言えばアインさんのせいでしょ?』
図星。アインは怯む。
『う、うるさいっ。だから今から助けに行くんだろ』
『ふ〜ん』
鼻を鳴らし、リオは先へと歩いていく。
その後をゴンザレスが追う。
『そこの女、大地の搭に何用だ!?』
武装した兵士達がリオに怒鳴った。
『うっさいわね〜』
『なにぃ〜?通行書も持たずして…『
皆まで言わせず、リオは手の平をその兵士にかざし、爆風を当てた。
『…!?この女!』
前方にいた他の兵士達もリオに向かってきている。
『女一人に…恥ずかしくないのっ!?』
今度は腕をいきよいよく振った。
空を切ったかと思えば、兵士達の足元を爆発させ、ことごとく吹き飛ばした。
『マナお姉ちゃんを返してくださる?』
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