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ぱずる、、〔終 ピース〕

[645]  ホッチ  2007-02-28投稿
僕がまだ幼かった頃、父が誕生日にジグソーパズルを買ってくれた。

複雑に散らばったピースを合わせていく、、単純な作業だが僕はやみつきになった。

彼女もまた、ただ遊んでるだけなのだろう。
遊び相手のいない孤独で哀しいパズル、、。



リィーーン、、
リィィーーン、、、

風鈴は活気を取り戻し、気持よく音を奏でる。

外で洗濯物を干している母に訪ねてみた、、。

『今話題になってる病院、結核病棟だったんだね、、』

母は頷く、、。

『そこで亡くなった人でヒトミって子いた?』

母の手が止まる、、。
「いない」と嘘をつく。

『バッチャンの子供って何人いたっけ?』

「私を入れて三人」
また、嘘をつく、、。

『バッチャンはなにで死んだの?病気?』

「肺炎をこじらせて亡くなったのよ、、』

これも嘘、、。

『バッチャンて、、』

「もうやめなさい!!」と、怒鳴られる。
そのまま母は洗濯物もそっちのけで自室へ、、。

扇風機をオフにし、私も自分の部屋へ入る。

もう一度ノートを開き、隣にいる彼女に謝る。

『あなたがされた仕打は確かに酷いと思う、でももうこれ以上人を殺すのは止めて、、』

彼女は首を傾げ、「なんでダメなの?」と呟く。

『その人の家族が哀しむから、、』

「じゃあその家族も殺せばいい、、。」
彼女はまだ遊び足りないようだ。


?ヒ ロシ
?ト モカ
?ミ チル
?ノ ブオ
?ノ リユキ
?ロ イ
?イ サム
?ハ ルキ

頭の一文字を繋げると、
「ヒトミの呪いは、、」

まだまだ犠牲者は出そうだ、、。
バッチャンの娘ヒトミ、、彼女はまたピースを探しに。
僕の耳には風鈴ではなく、手まり唄が聴こえてくる、、。

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