relations 20
平日だというのに、映画館は激混み……並んでいる間に、話題作はどんどん満席になっていってしまう。
「あっ!あれも終わっちゃった!どうすんだよ……映画観たかったんなら券くらい用意しとけよな。」
「いぃじゃないなんでも。あっほら、あれどう?すごい空いてるみたいだし。」
ユカリが指差した映画は、タイトルも聞いたことなくて、キャストもまったく知らないマイナーな洋画だった。
看板を見る限りでは、ラブコメみたい。
つーか空いてる時点でヤバいだろ。
「ぅわ〜絶対おもしろくなさそう。」
「いいから、あれにしよっ!決定♪じゃあリョウはポップコーンとウーロン茶買っといて。」
「あ?券は?」
「いいから、早く!」
背中を押されて列から抜けさせられる。
まぁ確かに二手に分かれたほうがいいか。
食べ物の列はたいしたことなかったから、すぐ順番が回ってきた。
「ウーロン茶とポップコ―」
「リョウ!」
振り向くと、まだ並んでいるユカリが笑顔で手を振りながら言う。
「キャラメル!キャラメル!!」
「塩でお願いします。」
「リョウ!!バカっ!!」
「よく聞こえたな……。」
気づいたら、俺たちのやりとりに店員が笑ってた。
「あっ!あれも終わっちゃった!どうすんだよ……映画観たかったんなら券くらい用意しとけよな。」
「いぃじゃないなんでも。あっほら、あれどう?すごい空いてるみたいだし。」
ユカリが指差した映画は、タイトルも聞いたことなくて、キャストもまったく知らないマイナーな洋画だった。
看板を見る限りでは、ラブコメみたい。
つーか空いてる時点でヤバいだろ。
「ぅわ〜絶対おもしろくなさそう。」
「いいから、あれにしよっ!決定♪じゃあリョウはポップコーンとウーロン茶買っといて。」
「あ?券は?」
「いいから、早く!」
背中を押されて列から抜けさせられる。
まぁ確かに二手に分かれたほうがいいか。
食べ物の列はたいしたことなかったから、すぐ順番が回ってきた。
「ウーロン茶とポップコ―」
「リョウ!」
振り向くと、まだ並んでいるユカリが笑顔で手を振りながら言う。
「キャラメル!キャラメル!!」
「塩でお願いします。」
「リョウ!!バカっ!!」
「よく聞こえたな……。」
気づいたら、俺たちのやりとりに店員が笑ってた。
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