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MURASAME

[760]  あいじ  2007-03-01投稿
七人ミサキ?
妖庁…それは人と妖を取り持つ日本政府の極秘機関。その本部は帝都東京の中心に位置し日本の各地に役人たちが派遣されている…。

「今月入って何度目だっけ…?」
和服姿の神経質そうな男が口を開いた。目の前の報告書を見て溜め息をつく。すぐ向かいに座っている二人の青年の顔が引きつる。
「やっぱり…減給ですか…?」
メガネをかけた青年がおそるおそる尋ねる
「そーだねぇ…壊した遊具代、公園を直した時の手間賃…君達の給料だけじゃ足りないね」
青年達の顔が青ざめた。彼らは妖庁(あやかしちょう)の役人、村雨幸司と安藤天馬。そして彼らの前に座っているのが直属の上司である、焔蔵王丸(ほむらくらおうまる)である彼らはこの前の仕事の報告に妖庁本部に顔を出したのだった「まぁ、そう悲観なさんな 君達に仕事がある。」
「仕事?」
「うまくいけば、上が今回のことはチャラにしてくれるかもしれない。」
二人の目が輝いた。「それにボーナスでるかもな〜」
「やります!!」
二人はすかさず答えた。蔵王丸がそれを見て笑う。
「で仕事っていうのは…ここを調べてほしい。」
蔵王丸は手にした資料を見せた。
「どこですか…ここ?」
幸司の問いに蔵王丸は語り始めた。
「うん…この森はね…」
つづく

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