ナイト・オン・ドラグーン【77】話『一対の巨影』
『ぐっ!こいつら例の反逆者一味だな!?』
大地の兵士達は怒号を喚き散らしながら、こちらへ突撃してくる。
『ぎゃぁっ!』
しかし、向かってくる兵士達はリオの放つ炎によって吹き飛ばされていく。
『ちょろいもんよ!』
周囲にいた兵士を倒し、リオが安堵の息を吐いた時だった。
『…!危ない!!』
風を切る音。
アインがリオに飛びつき、咄嗟に横へ転がる。
それと同時にリオが立っていた場所は無数の矢が突き刺さっている。
『げっ!弓矢…』
それは大地の搭の見張り台から放れた物だと気付いた。
後方で重い物質が動く音が聞こえた。
『ジャマな奴ラハ、マカセロ』
ゴンザレスが自分の体より大きい岩を抱えていた。
少し助走し、力いっぱい弓兵達に投げ付ける。
遅れて地響きが鳴り、兵士達の潜んでいる見張り台を破壊した。
おそらくその下にいた者は落下してくる岩などに押し潰されただろう。
『以前のリオみたいな怪力だな…』
アインが唖然とつぶやき、ゴンザレスを頼もしげに叩く。
『油断するな…!戦いの最中だ!』
リリーナが三人に一喝する。
すでに前方には新たな兵士達が来ている。
『倒しても倒しても、キリがないな!』
アインは剣を抜く。
『1…2…3…4…5…人。僕にやらせて』
そう言ってリリーナが杖を構え、飛び出る。
『へへっ…なんだぁ?子供じゃねぇか』
自分達に立ちはだかる一回りも二回りも小さいリリーナの姿を見て、冷やかし口調で兵士達は罵る。
『お家へかえんなお嬢ちゃん!』
そう言った兵士が突然、吹っ飛ぶ。
『お前達ごときに魔法は使わない…』
リリーナが杖で殴り飛ばしたのだ。
『あっヤバイ…リリーナオコッテるヨ』
とゴンザレス。
『突かば槍、払えば薙刀、持たば太刀…杖はかくにもはずれざりけり…』
リリーナは杖を構える。
そして残りの四人を瞬時に沈めた。
『…おい!あれ…』
アインが指差す。その方向は大地の搭の門らしき扉。大きく開いている。
そしてなぜか、兵士達は戦うのを止め、門まで続くように整列していた。
まるで招くかのようだった。
『入れ、ってこと?』
大地の兵士達は怒号を喚き散らしながら、こちらへ突撃してくる。
『ぎゃぁっ!』
しかし、向かってくる兵士達はリオの放つ炎によって吹き飛ばされていく。
『ちょろいもんよ!』
周囲にいた兵士を倒し、リオが安堵の息を吐いた時だった。
『…!危ない!!』
風を切る音。
アインがリオに飛びつき、咄嗟に横へ転がる。
それと同時にリオが立っていた場所は無数の矢が突き刺さっている。
『げっ!弓矢…』
それは大地の搭の見張り台から放れた物だと気付いた。
後方で重い物質が動く音が聞こえた。
『ジャマな奴ラハ、マカセロ』
ゴンザレスが自分の体より大きい岩を抱えていた。
少し助走し、力いっぱい弓兵達に投げ付ける。
遅れて地響きが鳴り、兵士達の潜んでいる見張り台を破壊した。
おそらくその下にいた者は落下してくる岩などに押し潰されただろう。
『以前のリオみたいな怪力だな…』
アインが唖然とつぶやき、ゴンザレスを頼もしげに叩く。
『油断するな…!戦いの最中だ!』
リリーナが三人に一喝する。
すでに前方には新たな兵士達が来ている。
『倒しても倒しても、キリがないな!』
アインは剣を抜く。
『1…2…3…4…5…人。僕にやらせて』
そう言ってリリーナが杖を構え、飛び出る。
『へへっ…なんだぁ?子供じゃねぇか』
自分達に立ちはだかる一回りも二回りも小さいリリーナの姿を見て、冷やかし口調で兵士達は罵る。
『お家へかえんなお嬢ちゃん!』
そう言った兵士が突然、吹っ飛ぶ。
『お前達ごときに魔法は使わない…』
リリーナが杖で殴り飛ばしたのだ。
『あっヤバイ…リリーナオコッテるヨ』
とゴンザレス。
『突かば槍、払えば薙刀、持たば太刀…杖はかくにもはずれざりけり…』
リリーナは杖を構える。
そして残りの四人を瞬時に沈めた。
『…おい!あれ…』
アインが指差す。その方向は大地の搭の門らしき扉。大きく開いている。
そしてなぜか、兵士達は戦うのを止め、門まで続くように整列していた。
まるで招くかのようだった。
『入れ、ってこと?』
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