RED‐EYE(2)
「え…??」
由宇は少女の突然の言葉で戸惑った。それもそうだろう、いきなり家に来たと思えば、「地獄にきて」と意味不明なことを言われるのだから。由宇はしばらく考えてみたが、さっぱりわからず、少女に聞いてみることにした。
だが、
少女の目が一瞬光ったと思えば、由宇と少女の目の前に突如鎖で閉ざされた扉が現れた。それは異様なオーラを放ち、中には何があるのか気になった。しかし、恐怖心が芽生え、由宇は金縛りにあったように動けなくなっていた。少女が手をかざすと、鎖が解き放たれ、扉が開く。
「え…??」
ギギギ…と開けられた先にあったものは、地獄とは訳がちがう、賑やかな町だった。そこは絶対王政らしく、中央にそびえたつ大きな城は町の半分の面積があった。すると少女は由宇の隣で語った。
「地獄とは思えないでしょう?ここでは、魔王様が罪を犯した魂を裁くの。許された魂はこの町で豊かに暮らす権利を与えられる。」
「何で私が連れてこられたの??」
「貴女自身は気付いていないだろうけど、貴女は特別な力を持っているわ。そう、魔王をも凌ぐ力をね。だから、魔王様があなたをここに迎え入れたいって言ってたのよ。それ以前に貴女は、
魔王様の実の子供なのよ」
感想
- 178: ちょっとわかりずらく、あっさりなとこもあるけど、最後に印象的なフレーズを持ってきて「なに?」と思わせるのがうまいと思います☆ [2011-01-16]
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