ナイト・オン・ドラグーン【79】話『夜想曲』
『ねぇねぇ〜罠じゃ…ないよね?』
不気味に道を作る兵士達の隊列にリオは戸惑いの声をあげた。
『わざわざ道まで空けたんだ、罠だとしても入るしかないだろ』
アインが先頭きって兵士達の隊列の中を歩く。
彼等の視線を感じるが、これと言った戦意は感じとれない。
それもそのはず、兵士達は己の剣を地面に放っている。弓兵や魔術師も弓や杖を次々と手放していった。
『僕らと戦うのが楽しみみたい…だね?大地の守護者は』
少し警戒した口調でリリーナが言う。
『タタカイズキ?』
『さぁ?』
大地の搭内部にもなお隊列は続いていた。
『ひたすらまっすぐ通路を進めってことだな…』
部屋の他所にある扉はどれも固く閉ざされており、正面にある扉だけが開いている。
『なーんか、誘導されちゃってるよね?』
リオがリリーナの肩を軽く叩く。
『他の部屋には入るな、って意味かもよ、見られたくないものもあったりして…』
『恐らく、両方だろ。』
ひたすら突き進み、今までとは違う大きな扉の前に着いた。
それをアインは強引に開け放つ。
『眩しい…』
四人が眼を覆った。
守護者の間と思われたその部屋はかなりの広さを誇っていた。
『ルル〜ララ〜ようこそ、私の守護する大地の間へ』
踊り、回転しながらその男は言う。
『大地の守護者』という名だけあって、屈強な男を想像していたが細身の男だった為、一同は唖然とした。
名はガイア、と付け加える。
『強烈にイタイ奴が出て来た…』
リオがアインに囁く。
『痛いな…』
『イタイネ…』
後方にいるリリーナとゴンザレスも同じ意見らしい。
『あなたが反逆者のアインですね?』
踊りを止め、アインを見据えてくる。
『あぁ、大地の鍵を解放しにきた。』
『ふふふ…それは結構。歓迎しますよ、そちらのお連れの方々も。さすがに強い意志と力をお持ちのようですね。殺めるのは実にもったいない…』
ですが、と勿体ぶった口調でガイアは続ける。
『この大地の搭を襲うとおっしゃるなら、守護者たる私は戦うしかありません。』
『安心しな、ガイア。こっちもそのつもりさ』
アインは剣を抜き放った。
不気味に道を作る兵士達の隊列にリオは戸惑いの声をあげた。
『わざわざ道まで空けたんだ、罠だとしても入るしかないだろ』
アインが先頭きって兵士達の隊列の中を歩く。
彼等の視線を感じるが、これと言った戦意は感じとれない。
それもそのはず、兵士達は己の剣を地面に放っている。弓兵や魔術師も弓や杖を次々と手放していった。
『僕らと戦うのが楽しみみたい…だね?大地の守護者は』
少し警戒した口調でリリーナが言う。
『タタカイズキ?』
『さぁ?』
大地の搭内部にもなお隊列は続いていた。
『ひたすらまっすぐ通路を進めってことだな…』
部屋の他所にある扉はどれも固く閉ざされており、正面にある扉だけが開いている。
『なーんか、誘導されちゃってるよね?』
リオがリリーナの肩を軽く叩く。
『他の部屋には入るな、って意味かもよ、見られたくないものもあったりして…』
『恐らく、両方だろ。』
ひたすら突き進み、今までとは違う大きな扉の前に着いた。
それをアインは強引に開け放つ。
『眩しい…』
四人が眼を覆った。
守護者の間と思われたその部屋はかなりの広さを誇っていた。
『ルル〜ララ〜ようこそ、私の守護する大地の間へ』
踊り、回転しながらその男は言う。
『大地の守護者』という名だけあって、屈強な男を想像していたが細身の男だった為、一同は唖然とした。
名はガイア、と付け加える。
『強烈にイタイ奴が出て来た…』
リオがアインに囁く。
『痛いな…』
『イタイネ…』
後方にいるリリーナとゴンザレスも同じ意見らしい。
『あなたが反逆者のアインですね?』
踊りを止め、アインを見据えてくる。
『あぁ、大地の鍵を解放しにきた。』
『ふふふ…それは結構。歓迎しますよ、そちらのお連れの方々も。さすがに強い意志と力をお持ちのようですね。殺めるのは実にもったいない…』
ですが、と勿体ぶった口調でガイアは続ける。
『この大地の搭を襲うとおっしゃるなら、守護者たる私は戦うしかありません。』
『安心しな、ガイア。こっちもそのつもりさ』
アインは剣を抜き放った。
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