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ナイト・オン・ドラグーン【79】話『夜想曲』

[196]  milk  2007-03-05投稿
『ねぇねぇ〜罠じゃ…ないよね?』
不気味に道を作る兵士達の隊列にリオは戸惑いの声をあげた。

『わざわざ道まで空けたんだ、罠だとしても入るしかないだろ』

アインが先頭きって兵士達の隊列の中を歩く。
彼等の視線を感じるが、これと言った戦意は感じとれない。
それもそのはず、兵士達は己の剣を地面に放っている。弓兵や魔術師も弓や杖を次々と手放していった。
『僕らと戦うのが楽しみみたい…だね?大地の守護者は』
少し警戒した口調でリリーナが言う。
『タタカイズキ?』

『さぁ?』



大地の搭内部にもなお隊列は続いていた。

『ひたすらまっすぐ通路を進めってことだな…』

部屋の他所にある扉はどれも固く閉ざされており、正面にある扉だけが開いている。

『なーんか、誘導されちゃってるよね?』

リオがリリーナの肩を軽く叩く。
『他の部屋には入るな、って意味かもよ、見られたくないものもあったりして…』

『恐らく、両方だろ。』

ひたすら突き進み、今までとは違う大きな扉の前に着いた。

それをアインは強引に開け放つ。


『眩しい…』

四人が眼を覆った。

守護者の間と思われたその部屋はかなりの広さを誇っていた。

『ルル〜ララ〜ようこそ、私の守護する大地の間へ』

踊り、回転しながらその男は言う。

『大地の守護者』という名だけあって、屈強な男を想像していたが細身の男だった為、一同は唖然とした。

名はガイア、と付け加える。

『強烈にイタイ奴が出て来た…』
リオがアインに囁く。

『痛いな…』

『イタイネ…』

後方にいるリリーナとゴンザレスも同じ意見らしい。

『あなたが反逆者のアインですね?』

踊りを止め、アインを見据えてくる。

『あぁ、大地の鍵を解放しにきた。』

『ふふふ…それは結構。歓迎しますよ、そちらのお連れの方々も。さすがに強い意志と力をお持ちのようですね。殺めるのは実にもったいない…』

ですが、と勿体ぶった口調でガイアは続ける。

『この大地の搭を襲うとおっしゃるなら、守護者たる私は戦うしかありません。』

『安心しな、ガイア。こっちもそのつもりさ』

アインは剣を抜き放った。




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