携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> ナイト・オン・ドラグーン【80】話『乱曲』

ナイト・オン・ドラグーン【80】話『乱曲』

[234]  milk  2007-03-06投稿
ガイアの出方を伺うようにしてアインは剣を構える。

これまでの守護者達は強力な能力を持っていた。

この細身の男にも何らかの能力があるはず…

『みんな!ここは俺に任せ…』
と言いかけた時だった。
アインの横を高熱を帯びた影が疾走と飛び出た。

『って…おい!リオ!』
全身に炎を纏ったリオが一直線にガイアに突撃する。
『先手必勝よ!!ボッコボコのギッタンギッタンにしてあげる』

リオは蹴らんとばかりに足を繰り出す、燃え盛る脚がガイアの胴辺りを狙う。
『ルル〜突っ込んでくるだけとは…芸のない』
そう言うとガイアは軽く跳躍し、リオの蹴りをかわす。
『え!?外した…』

『もう少し強くなったら殺して差し上げましょう、マドモアゼル』
跳躍し、空中にいたはずのガイアがリオの背後に回りその背中を蹴り飛ばした。
『きゃあっ!?』

吹っ飛ばされたリオをちょうど真後ろにいたゴンザレスが受け止める。

『…あはは…ドジっちゃった…』
そう言うとリオはゴンザレスの腕の中で気を失った。

ゴンザレスはそっとリオを床に寝かせ、ガイアを睨めつける。

『オンナノコダゾ!!?』

『…ふっ…見ればわかりますが?なにか?』

その冷やかし口調にゴンザレスはブチ切れた。

『捻りツブス!!!』

『バカ!よせゴンザレス!』リオと同じく突撃するゴンザレスをアインは制するが、怒った巨人は止められない。
『あなたもですか…?学習能力のない』

ゴンザレスが拳を突き出す。
が、いともたやすく避けられ、拳は床にめり込んだ。
『死ね…』
ガイアが掌をゴンザレスの胸に押し当てる。

『しっ!!』

突然、ガイアが引く。

割って入ったリリーナの杖をかわした。

『ふぅ…危ない』

ガイアはわざとらしく額の汗を拭うしぐさをしてみせる。

『おまえは赦さない…!』

リリーナが杖を構える。

『やれやれ、子供をいたぶるのは趣味ではないのですが…』

『リリーナ!引け!引くんだ!』
アインが必死に訴えかけたが、リリーナはこちらを笑んだ。
『子供だと思うのも今のうちだ…!!』

リリーナの全身を白い光が包み込む。

感想

感想はありません。

「 milk 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス