携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> ナイト・オン・ドラグーン【81】話『極意』

ナイト・オン・ドラグーン【81】話『極意』

[223]  milk  2007-03-07投稿
リリーナを包む白く小さな光は、やがて膨張し部屋を満たした。

『……解…!』

リリーナがそうつぶやくと同時に光が炸裂した。

『うわっ』
たまらずアインとゴンザレスは目を伏せる。

『ララ〜素晴らしい。なんと子供の姿は偽りでしたか…』

光の向こうでガイアの声が聞こえた。

『な、なにがおきた!?』

『リリーナ…』

失われた視力が少しずつ回復してきた。

リリーナの姿を捜す。

だが、リリーナの立っていたはずの場所にアインと同じくらいの背丈の人物がいた。
『リ、リリーナ…?』
確かめるように問う。

淡い緑の髪に瞳。

そこには大人になった姿のリリーナが立っていた。

『これが…僕の本当の姿…』

子供じゃないでしょ?と言いたげに視線を送り、リリーナは杖を構えた。

『フフッ…姿が変われど、何かが違うとでも!?』

ガイアの蹴りがリリーナの杖を弾き飛ばした。

『…っ!?』

咄嗟にリリーナが後ろへと床を蹴り、杖の方まで退がる。

足で掬い上げ、再び構える。

『仕掛けてこないのなら…こちらから行きますよ!』
ガイアが鼻歌混じりにリリーナへと駆けた。

『ララ〜メゾ・ピアノ(やや弱く)』

ガイアの左手が突然巨大化し、斧のように振り下ろす。
リリーナは横へ転がり避ける。
『フローチェ!(野性的に)』
今度は水面蹴り。
寸前の所を宙で更にリリーナは避ける。
『焦り、恐怖し、絶望なさい!私の作曲には、それらが必要なのです!』


『ふぅ…音楽好きけっこう、戦い好きもけっこう!けど、お前はリオをいじめた。…赦さない!』

リリーナが杖で薙ぎ払う。

回転しながら、それをガイアは難無くこなす。

『ララ〜おっと!』

『杖術に極意が五つ…ゆくぞ!』
リリーナが杖を構えたまま疾走した。

が、ガイアへ辿り着く前に己の杖を地面へ突き立てた。
『一つ、”雷鳴”!!』

突き立てた杖のしなりを反動にリリーナは空中へ高く跳んだ。

前宙を繰り返す勢いのまま、リリーナは杖を振り下ろした。

『がっ!?』

命中し、ガイアの体が揺らいだ。

『や、やりますねぇ〜』

ガイアが苦痛の表情を浮かべる。

感想

感想はありません。

「 milk 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス