恋愛初心者【1】
高校を出た私はやりたい事がなかったので
大学には行かずただ働きに出た。
最初はいろいろな場所を転々としてたけど
最近ではある一点に落ち着いた。
家からは少し遠いけれど時給はまぁまぁのインテリアショップ
一人暮らしの生活も前よりはまだ落ち着いてきた。
そう感じ始めた私は気が付くと21を迎えていた。
毎日同じ事の繰り返し。
朝早く起きて洗濯を済ませ
通勤中にコンビニで朝食を済ませ
昼食はファミレスかコンビニ弁当
夜仕事を終えて夕食もコンビニで買うか食べないで風呂に入って眠る。
ほんと毎日毎日こんな生活
息が詰まると感じる暇もない。
だからかな?
休みの前の日、私は仕事帰り数十分歩いた所にある小さなビデオ屋に寄るようになった。
借りたいものもないけど
ただ何となく
現実を紛らわすための空想の話を求めて。
―「あれ?蛍ちゃん久しぶり〜!」
「あっ久しぶり〜中野くん今日入ってたんだ!」
週1は必ず通っていたせいか蛍は既にある店員と常連の中になっていた。
店に入るなり彼は蛍に駆け寄って来た。
「ちょっと風邪こじらしててさ〜休んでたんだよ」
「え?そうだったんだ!もう大丈夫なの?」
「一応ね!蛍ちゃんはやっぱまだ来てたんだ?」
ニヤっと笑いながら話す中野
「何よその笑い。まぁね〜
クセみたいになってるし」
そう言いながら蛍はビデオを眺める。
「まぁ分かるけどね〜あっ!その話結構良かったよ!」
蛍が手にとったビデオを指差す
「え〜。中野くんオススメはあんまり見たくないなぁ…」
「え?何で何で?!」
「前だってそれ面白がった!とか言ってかなりホラーだったしその前も確か…」
「だって蛍ちゃんオススメ何?って言うからさ〜」
「…だからってホラーはやめてくれる?今日は落ち着くようなやつが見たいの!」
「だったらこれにしません?」
蛍と中野のやり取りを聞いていたのか突然2人の背後から落ち着いた声がした。
「え?」
蛍が振り返った先には長身で綺麗な顔立ちをした男の子が
1本のビデオを蛍に差し出していた。
大学には行かずただ働きに出た。
最初はいろいろな場所を転々としてたけど
最近ではある一点に落ち着いた。
家からは少し遠いけれど時給はまぁまぁのインテリアショップ
一人暮らしの生活も前よりはまだ落ち着いてきた。
そう感じ始めた私は気が付くと21を迎えていた。
毎日同じ事の繰り返し。
朝早く起きて洗濯を済ませ
通勤中にコンビニで朝食を済ませ
昼食はファミレスかコンビニ弁当
夜仕事を終えて夕食もコンビニで買うか食べないで風呂に入って眠る。
ほんと毎日毎日こんな生活
息が詰まると感じる暇もない。
だからかな?
休みの前の日、私は仕事帰り数十分歩いた所にある小さなビデオ屋に寄るようになった。
借りたいものもないけど
ただ何となく
現実を紛らわすための空想の話を求めて。
―「あれ?蛍ちゃん久しぶり〜!」
「あっ久しぶり〜中野くん今日入ってたんだ!」
週1は必ず通っていたせいか蛍は既にある店員と常連の中になっていた。
店に入るなり彼は蛍に駆け寄って来た。
「ちょっと風邪こじらしててさ〜休んでたんだよ」
「え?そうだったんだ!もう大丈夫なの?」
「一応ね!蛍ちゃんはやっぱまだ来てたんだ?」
ニヤっと笑いながら話す中野
「何よその笑い。まぁね〜
クセみたいになってるし」
そう言いながら蛍はビデオを眺める。
「まぁ分かるけどね〜あっ!その話結構良かったよ!」
蛍が手にとったビデオを指差す
「え〜。中野くんオススメはあんまり見たくないなぁ…」
「え?何で何で?!」
「前だってそれ面白がった!とか言ってかなりホラーだったしその前も確か…」
「だって蛍ちゃんオススメ何?って言うからさ〜」
「…だからってホラーはやめてくれる?今日は落ち着くようなやつが見たいの!」
「だったらこれにしません?」
蛍と中野のやり取りを聞いていたのか突然2人の背後から落ち着いた声がした。
「え?」
蛍が振り返った先には長身で綺麗な顔立ちをした男の子が
1本のビデオを蛍に差し出していた。
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