目が覚めた…頭が痛い…
ぼんやりしている…
異変に気付いた…
今いる場所は意識を失う前までみてた景色とは似ても似つかない場所だ…
薄暗く湿った空気が漂い、辺りは静まり返っている…自分の息遣いと鼓動だけが聞こえる…
足元をみると泥が広がっている…
沼…というやつか…
とにかく状況がさっぱり理解出来ない…
さっきから痛む頭を起こして僕は小さな水溜まりに僅かに映った自分をみる…
漆黒の髪と眼に対称的な白い顔、黒の長袖に黒のズボン、黒い先の尖ったンガリブーツ、左の中指には指輪がはめられている…
綺麗な指輪だが少し引っ張ったら簡単に抜けた…
わっかの内側を見ると文字が彫ってある…
[You name is SITO .]
(お前の名はシトだ)
僕の名前らしい…何故こんなところに彫ってあるのか、何故自分の名前もわからないのか…
わからない事だらけだが、そんな謎解きをしている暇はない、僕は一刻も早くこの薄汚い空間から抜け出しいたのだ…
泥で汚れた手で体を支え腰を上げる…

異変に気付いた…
先ほど気付いた異変を遥かに上回る違和感…

背中の翼が…

片方ないのだ…………

• 6490： 不思議な世界ですね。だけどすごく気になります(>_<) ２ まで読みました、続きが楽しみです。 サト [2011-01-16]

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• 片翼の僕(第二話)
• 片翼の僕(第一話)

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