大学二年生のどこにでもいる青年、なおとは今まで本気の恋をしたことがなかった。

大抵彼女ができるときは友達の紹介。

年が明けたばかりの正月、暇をまぎわらす思いで出会い系サイトを携帯でやる。

投稿をみて、適当に何通かメールを送ってみる。


返事はない。


「あ〜ぁ、暇潰しにもならねーのかよ」

ベッドに寝転がりながら携帯片手につぶやく

何分か後、携帯の着信がなる。


メールが一件きていた。


内容は「23歳、あやだよーそっちの名前も知りたい〜」との内容と写メールがついていた。

写メをみた感じは髪が黒く幼い顔…可愛い。

出会い系をはじめてやったなおとは少し警戒心を抱く。


「顔写真の悪用か〜」
そう警戒して名前は教えずにメールをしてみる。


メールをしているうちに相手がバツイチ、子供二人いることがわかった。


なおとの家庭は母子家庭で、幼いころから母親が女一人で頑張ってるのをみてきていたので対して気にならなかった。


最初は軽い気持ちで逢うことにした。


相手が子供ねせてから、夜九時に海辺の駐車場でまちあわせ。


なおとは久しぶりに女と二人きりであうので気合いをいれて早めに待ち合わせ場所につく、


しばらくすると少し離れた場所に白のオデッセイがとまり…


「ん〜あれか?わかんないな…」

と車にちかずくのを躊躇していると携帯が突然なりひびく。


携帯をみると


「ついたよ〜」

とのあやからのメール。


オデッセイで良かったのか…と思い、車にちかずく乗り込む


夜中、街灯もない駐車場。

相手の顔はみえない。

あや「さむかったでしょ〜」


なおと「うん…」


なおとは心臓がドキドキしていた。


すると突然あやが車の電気をつけた。


「どれどれ〜どんな感じなの〜」


とあやは顔を覗きこんでくる。


このときはじめて、なおとはあやの顔を直接みることができた。


この後は何気ない会話をして二時間はなし解散した。


このとき、なおとはこの先、恋に落ちて…はじめて本気で人を好きになることになるとは想像もしていなかった。

さらにその先にかなしみがあることも

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