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ナイト・オン・ドラグーン【82】話『乱舞』

[213]  milk  2007-03-11投稿
『フフ…油断しましたよ。杖とは魔道の力のみ宿る武器だと思ってましたが…貴女と戦うのは実に面白い!』

ガイアが両腕を広げた。
すると、足元から次々と光の球が浮かび上がった。
無数の光がリリーナへと飛んでいき襲い掛かる。

『ただの魔法ではありません…その球は触れた瞬間に爆発する!』

『ちっ…』

後ろへ跳び、こちらへ飛んでくる一つ目の光をリリーナは杖で叩く。

するとどうだろう、ガイアの言う通りにその球は小規模な爆発を引き起こした。
爆風が体を押してくる。

小規模といっても人一人粉砕する威力なのは間違いなかった。

『くそっ俺も援護する!』
辺りは爆発によって煙が舞い上がっている。

アインが駆け出そうとした時だった。

『来るな!こいつは僕に任せろ!』

粉塵の向こうからリリーナの製する言葉が響く。

『まだまだ行きますよ〜』
ガイアの楽しげな声も聞こえる。

今度は光を次々と放つ。

『極意はまだ一つ目だ!』

『さようなら、麗しき敵よ』

そう言ってガイアは鼻で笑う。

リリーナのいた場所が爆音と熱風で満たされ、炸裂した。

連続する爆音だけがアインとゴンザレスの耳をつんざく。
『なかなかのやり手でしたが…所詮は女。いつの世も女性とは芸術の糧に過ぎませ…ん…!?』


ガイアが言葉を切った。
リリーナの回りで起きてる爆発が突然止み、粉塵が全て晴れている。

『二つ、”無限”!!』

杖を高速回転させながらリリーナは無傷でその場に立っていた。

『馬鹿なっ…あの数の球を全てたたき落としたというのか!?』

『三つ、”闇討ち”!』

驚愕に目を見開いていたガイアの顔が苦痛に歪む。

リリーナを見ていたはずなのだが、突然視界から消え、自分の背後に回り込まれている。

なす術なく、杖がガイアの背を貫く。

『…女だからと言って馬鹿にするな!』


『ごふぅ…』

ガイアが鮮血を床に滴らせる。

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