Hourglass
あぁ?また朝だ・・・携帯の目覚ましが枕元で鳴っている。またいつもの憂鬱な1日の始まりだ・・・。私ことはな、34歳バツイチ、コブつき、彼氏なし。「また生きてたか・・・」と自分に対してお早う的に言ってみる。自然な死ははなにとって唯一の夢物語なのだ。とはいえ、はなにはこの世に産み出した命に対しての責任がある。それが後10年くらいで任務が終わるのである。息子達を学校へ送り出し、はなはどうでもいい仕事にくり出す。決して息子達を愛していない訳ではない。自分を愛していない、愛せないという事それそのものが砂時計人生なのだ。そもそも何故自分を愛していない人間が子供もつこと自体おかしな話だが、はなは自分の分身があればあの夢物語を見なくなると践んだのだ。しかしその希望は砂時計を減らすどころか増やしたのだ・・・。
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