COLOR
「損保、テストどうだったぁ?」
「全然できなかったよ。昨日勉強してないからね。」
「緑、目が腫れてるよ。なんかあったぁ?」
東京郊外にあるこの大学は学生数2万人のマンモス大学。
近くにはおしゃれなお店もなく、ただ、静かな住宅地と山で囲まれている。
「・・・ううん、寝不足なのかな。」
親友の小百合に、嘘をついた。
私は、恋愛の事は誰にも話さない。恋愛の事で相談し合っている子もいるけど、大抵は相談する前に答えは出ているもの。結局はのろけにしか聞こえない。
それに・・・私の恋は、世間的に許されないものだったから。
「ほんとに?・・・まぁ、本人が言うんだから間違いないか。今日、前から言ってたパーティ付き合ってくれるよね?」
あ、そういえば・・・。
小百合はいわゆるお嬢様。父親はアパレル会社の社長、母親は元モデルという絵に描いたような憧れの家庭に育った。小百合は親譲りのその美貌を活かし、雑誌の読者モデルをやっている。
今日は新しい雑誌の創刊パーティで、小百合は本格的にモデルに採用されたらしい。先週、私にもついてきてほしいって言われたっけ。
「全然できなかったよ。昨日勉強してないからね。」
「緑、目が腫れてるよ。なんかあったぁ?」
東京郊外にあるこの大学は学生数2万人のマンモス大学。
近くにはおしゃれなお店もなく、ただ、静かな住宅地と山で囲まれている。
「・・・ううん、寝不足なのかな。」
親友の小百合に、嘘をついた。
私は、恋愛の事は誰にも話さない。恋愛の事で相談し合っている子もいるけど、大抵は相談する前に答えは出ているもの。結局はのろけにしか聞こえない。
それに・・・私の恋は、世間的に許されないものだったから。
「ほんとに?・・・まぁ、本人が言うんだから間違いないか。今日、前から言ってたパーティ付き合ってくれるよね?」
あ、そういえば・・・。
小百合はいわゆるお嬢様。父親はアパレル会社の社長、母親は元モデルという絵に描いたような憧れの家庭に育った。小百合は親譲りのその美貌を活かし、雑誌の読者モデルをやっている。
今日は新しい雑誌の創刊パーティで、小百合は本格的にモデルに採用されたらしい。先週、私にもついてきてほしいって言われたっけ。
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