もとかれ (4)
しっかり握ってくれている康の手を私は離れないように強く握っていた…
年下だけど、どこか大人びていて、こんな短時間で頼れる存在に変わっていた。
「さ、着いたよ。」
ここは、康の友達の家で私も顔見知りだった。康と同じく、後輩の子の家…
今日は家族が留守みたいで気軽に泊めてくれた。
「康!なんで、奈美さんと一緒なんだ?!」
不思議そうな顔で、徹也は私達を見つめていた。
「あっ、うん。…ちょっとな」
康は徹也に話そうとしなかった。
「そうだ、それよりさコレ買ってきたんだ!今日は飲もっ!」
康が明るく切り出した。
さっきコンビニで買ってきたお菓子やお酒。とりあえず三人で笑って色々な話をしていた。
こんなに笑ってる私って久しぶりだなぁ…
0時を過ぎて私も康もお酒がまわっていた。それなりにお酒が強い私は意識もハッキリしているしまだまだ大丈夫だった。
「…トイレ」
酔っ払った康がトイレへ向かった。フラフラになりながら部屋を出て行く。
私は気にする事なく徹也と話していた。……が、康が10分たっても戻ってこない。
「康、遅くないか?ちょっと見に行ってこようか」
徹也が心配してトイレへ向かった。
「奈美さん?トイレに鍵がかかって開かないんだよ!返事もしないし…」
「え!?」
私は、康がトイレで寝てしまったと思った。何度もドア越しで康を呼び続けても反応はない。
「これ、ドライバーでドア開けたほうがいいよね。」
徹也が心配そうに言った。
なんとかドライバーで鍵をこじ開けて康を見た。
トイレの前で倒れていた。
「康!?」
寝ている様子ではなく、倒れた感じに見えた私は一瞬体が凍った。
「息はしてるけど反応もない」
徹也と目を合わせて思った。
これって急性アルコール中毒?! とりあえず康を部屋まで運んで布団で体を暖めた。目を覚まさすのに、徹也が康の頬を叩いていた。 私は、今までそんな体験を見た事がないから、このまま死んでしまうのかと思って涙が出ていた。
「康!起きてよ!」
私も必死になっていると、康が目をうっすら開けた。
「………奈美?」
年下だけど、どこか大人びていて、こんな短時間で頼れる存在に変わっていた。
「さ、着いたよ。」
ここは、康の友達の家で私も顔見知りだった。康と同じく、後輩の子の家…
今日は家族が留守みたいで気軽に泊めてくれた。
「康!なんで、奈美さんと一緒なんだ?!」
不思議そうな顔で、徹也は私達を見つめていた。
「あっ、うん。…ちょっとな」
康は徹也に話そうとしなかった。
「そうだ、それよりさコレ買ってきたんだ!今日は飲もっ!」
康が明るく切り出した。
さっきコンビニで買ってきたお菓子やお酒。とりあえず三人で笑って色々な話をしていた。
こんなに笑ってる私って久しぶりだなぁ…
0時を過ぎて私も康もお酒がまわっていた。それなりにお酒が強い私は意識もハッキリしているしまだまだ大丈夫だった。
「…トイレ」
酔っ払った康がトイレへ向かった。フラフラになりながら部屋を出て行く。
私は気にする事なく徹也と話していた。……が、康が10分たっても戻ってこない。
「康、遅くないか?ちょっと見に行ってこようか」
徹也が心配してトイレへ向かった。
「奈美さん?トイレに鍵がかかって開かないんだよ!返事もしないし…」
「え!?」
私は、康がトイレで寝てしまったと思った。何度もドア越しで康を呼び続けても反応はない。
「これ、ドライバーでドア開けたほうがいいよね。」
徹也が心配そうに言った。
なんとかドライバーで鍵をこじ開けて康を見た。
トイレの前で倒れていた。
「康!?」
寝ている様子ではなく、倒れた感じに見えた私は一瞬体が凍った。
「息はしてるけど反応もない」
徹也と目を合わせて思った。
これって急性アルコール中毒?! とりあえず康を部屋まで運んで布団で体を暖めた。目を覚まさすのに、徹也が康の頬を叩いていた。 私は、今までそんな体験を見た事がないから、このまま死んでしまうのかと思って涙が出ていた。
「康!起きてよ!」
私も必死になっていると、康が目をうっすら開けた。
「………奈美?」
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