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片翼の僕(第三話)

[238]  洋平  2007-03-13投稿
あの歌声の娘に逢いたい…

歌声が僕の心に触れる度にその想いは増していく

しかしその天から降りそそぐように聞こえてくる歌声は果たしてどの方角からのものなのだろう

とにかく何処でもいいから進むしかない

僕は前方に向かって歩いた

歌声が小さくなる

後退するとまた歌声の音量は戻る
そのまま後退した方向に歩を進める

少し音量が大きくなったがすぐに聞こえなくなった

どうやら娘が歌うのをやめたらしい

足を進めるには彼女が歌いだすのを待たなければならない

そう
僕は歌声を道しるべに歩いているから彼女が歌っている時しか先に進めないのだ

僕は待った

彼女は不定期に歌うため夜も眠らずに待った

聞こえる

歩く

聞こえなくなる

待つ

聞こえる

歩く

…………

これを幾度となく繰り返した

服も靴もボロボロ

痛む脚

何日も寝てないため意識も朦朧としている

しかし歌声だけは最初に聞こえた時に比べてかなりよく聞こえる

彼女は近い!

それを感じる度に疲労も忘れ心が踊る

しかし

何故かこの嫌な感じの一面沼の景色は

歩いても歩いても

変わる気配はなかった…

感想

  • 6497: 気になる内容… [2011-01-16]

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