背中(2)
教室はいつもと違った。
皆卒業式直前で緊張してたから。
沈黙をやぶったのは先生だった
「入場するぞ」
あたしたちが体育館に入ると拍手と入場の曲がなった。
涙涙でもう何がなんだかわからないうちにいつのまにか卒業式は終わった。
あたしは最後の日直だった。
皆が部活の後輩や先生にお別れして帰ってくのを2階から見ながら窓をしめる。
あとは教室だけ
と思って入るとそこにはあいつがいた。
「何、帰るん遅くない?」「忘れ物した。じゃあな」あいつが帰ろうとする。
「待って」
あたしは呼び止めた
「あたしらもうお別れなんよね?もう高校もはなれちゃうんやね?」
淋しくて思わず問い掛けてしまった
あいつは優しく笑って言った。
「淋しいな。」
あたしと別れることを同じように淋しく思ってくれてることがうれしくて
でもどこか切なかった。
続けてあいつが言った。
「友達ってさ、高校はなれたらホントに接点なくなったりするじゃん、俺らもそうなんのかな?友達って淋しいな」
「じゃあな」
今度はホントにあいつは帰っていった。
“友達って淋しい”
か。
やっぱりあいつにとってあたしは友達で
淋しかった
皆卒業式直前で緊張してたから。
沈黙をやぶったのは先生だった
「入場するぞ」
あたしたちが体育館に入ると拍手と入場の曲がなった。
涙涙でもう何がなんだかわからないうちにいつのまにか卒業式は終わった。
あたしは最後の日直だった。
皆が部活の後輩や先生にお別れして帰ってくのを2階から見ながら窓をしめる。
あとは教室だけ
と思って入るとそこにはあいつがいた。
「何、帰るん遅くない?」「忘れ物した。じゃあな」あいつが帰ろうとする。
「待って」
あたしは呼び止めた
「あたしらもうお別れなんよね?もう高校もはなれちゃうんやね?」
淋しくて思わず問い掛けてしまった
あいつは優しく笑って言った。
「淋しいな。」
あたしと別れることを同じように淋しく思ってくれてることがうれしくて
でもどこか切なかった。
続けてあいつが言った。
「友達ってさ、高校はなれたらホントに接点なくなったりするじゃん、俺らもそうなんのかな?友達って淋しいな」
「じゃあな」
今度はホントにあいつは帰っていった。
“友達って淋しい”
か。
やっぱりあいつにとってあたしは友達で
淋しかった
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