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素直になれない私?

[351]  美咲  2006-01-25投稿
「何で俺から別れなアカンのんや!!アホか!!初めから別れるつもりやないわアホ!!ホンマ、お前アホか!!...。お前別れたいんか??」
「私も別れる気やない!!あんたが真剣な顔するからや!!別れ話かと思たわ!!アホ!!つーか人の事アホアホ言い過ぎや!!アホ!!」
「お前もアホアホ言うな!!」
私達は笑い合った。そして私の目からまた涙が流れてきた。
「泣き虫か、お前は。」
そう言って彼は優しく抱きしめてくれた。もう泣きたくないのに、よけいに涙が出てくる。止まらない。彼とまた付き合える事が嬉しくて嬉しくて、しかたなかった。もう離れるのは嫌だと思った。この気持ちを伝えたい。今感じている事を彼に伝えたい。そう思ったけれど、どう伝えればいいか分からず自分の胸にしまっておく事にした。
私も泣き止み、笑顔を取り戻すと彼は私の手を取り、波打ち際まで歩き出した。
「美咲、ここからやり直そう!!今から彼氏としてお願いします。や、言うて!!何や恥ずかしいわ!!アホ!!」
「またアホ言うた...。こちらこそお願いします。もう軽い女と思てない??
反省しとる??」
「思てないし!!かなり反省しとるし!!ほう思った自分に腹立っとる。これでホンマに別れとったら、かなり後悔しとった。ホンマ、手出すん早すぎたな。もういきなりしようとしたりせんから。約束する。」
「わかった。許してあげる。信用するわ。」
もう離れたくないと伝える代わりに、つないだ手をもっと強く握りしめた。彼の手をもう離さないように...。
「あッ!?ごめん。一つだけお願いあるんやけど...。」
いきなり彼が言いにくそうに話をきりだした。
「何よ...。」
「キスはしてもええか??」
ひょんな事に私は呆然としたが、静かにうなずいた。

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