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毒舌君主[十三]

[338]  73  2007-03-15投稿
―チョコパフェをだされた時に「あ、やばい」って思った。すごく泣きそうになった。もうこれ以上好きにさせないで
私は、馬鹿だ
確実に自分が傷つく相手を好きになってしまったのだから

帰り道、昭久は店じまいがあるとの事で由香里は修に送ってもらっていた。
たわいもない会話に、時折笑い声をあげながら二人は並んで歩く。
ふとした時に由香里は昭久の事を思い出した。
聞きたくても聞けないあの事を。
無意識のうちに由香里は暗い顔をしていたのだろう。「どうしたの?」
修が心配そうに由香里の顔をのぞきこむ。
由香里は意を決し、修に尋ねた。
「…志保って誰なんですか?」
この質問に修は驚いた顔をみせる。
「志保の事、昭久が話したの?」
由香里は首を横に振る。
「いえ、お見舞いに行った時に、昭久さんが寝言で」「…なるほど、ね」
修は、少しの間何か考えた後に、言った。
「志保の事は、昭久が一番触れてほしくない事だから。俺の口からは話せない。ごめんね?」
「いえ、そんな…こちらこそすみませんでした。」
由香里は、頭を下げる。
そんな由香里の頭をポンポンと軽くさわり、修は笑顔を作って言う。
「由香里ちゃん、全然心配する事ないよ〜」
「へ?」
由香里は顔を上げ、修の顔を見つめる。
「志保は昭久の昔の女ってわけでもないし、絶対にとられる事もないよ。」
「どうして?」
この問いに、修は泣いているような悲しそうな笑顔を見せる。
「―志保はもうこの世にいない。」
二人の間に嘘みたいな静寂が訪れた。
「四年前に、自殺したんだ。」

続く

感想

  • 6982: 登場人物のキャラクターが好感持てるし、話し的にも面白いです!めっちゃ続きが気になります〜(><)けど、3月から更新されてない辺り、作者の方は今、忙しいのでしょうか…。どうか続きを書いて欲しいです☆彡待ってますよ〜(*^□^*) [2011-01-16]
  • 7211: 感想ありがとうございます☆メッチャうれしいです(o′∀`o)ゞまた続きかきますよ!こんな小説でよかったら読んでやってください。 作者 [2011-01-16]

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