ナイト・オン・ドラグーン【84】話『褶曲』
大地の搭から出たときには、すでに闇は消えていた。
青い空が頭上に広がり、明るい陽射しが降り注ぐ。
人々が歓声を上げていた。
誰もが空を見上げ、少しでも光を感じようと両腕をいっぱいに広げている。
『ん…あれは…』
その人々の中に、アインは求め続けていた人の姿を見た。
全力で駆けた。
『マナ…!』
やはりマナはここへ来ていたのだ。
捕われたのだとばかり思っていたが…
大地の鍵を壊すために。
人々に自由と笑顔が戻ればという言葉に嘘はなかった。
その事実さえあればいい。
『アイン、私…』
『いいんだ。もう何も言わなくていい…』
苦しみ続けていた人々にとって、マナは確かに希望だった。
それで十分だ。
『なーに二人してイイカンジになってんの〜?』
不意に背後からリオの声が聞こえた。
遅れてリリーナとゴンザレス。
『あなたリオ?生きてたのね…』
『ぇえ!そりゃあもうっ』
『あ、あと後ろの二人がリリーナとゴンザレス、二人のおかげで大地の守護者を伐てた。』
『マナです、よろしく』
『ふん、気にするな。たまたま目的が一緒だっただけだ』
リリーナが皮肉気味に言う。
『オ、オレゴンザレス』
なぜかゴンザレスは照れながらマナと握手を交わした。
そしてアインはこれまでのことをマナにその場で話した。
『ふぅ…さてと行くか』
リリーナが杖をしまい込みながら立ち上がった。
それと同時にリオとゴンザレスも立ち上がる。
『どうしたんだ?三人とも』
『僕たちは自分の道を行く。』
背を向けたままリリーナが淡々と言う。
『あたしもねっよーく考えたんだけど…リリーナちゃん達に着いていくことにしたの』
『ココデ、オワカレダ…アイン』
ほうけたようにアインは三人を見上げたが、やがて悟った。
『わかったよ、ここで別れよう。ありがとうリリーナ、リオ、ゴンザレス』
立ち、マナの手を取る。
『アイン?』
大地の守護者は消える間際に言っていた、次の守護者の名を。
おそらく次の戦いこそ悲惨かもしれない。
あの三人は自分に気を使ってくれたのだ。
アインは強く頷いてレグナを呼んだ
青い空が頭上に広がり、明るい陽射しが降り注ぐ。
人々が歓声を上げていた。
誰もが空を見上げ、少しでも光を感じようと両腕をいっぱいに広げている。
『ん…あれは…』
その人々の中に、アインは求め続けていた人の姿を見た。
全力で駆けた。
『マナ…!』
やはりマナはここへ来ていたのだ。
捕われたのだとばかり思っていたが…
大地の鍵を壊すために。
人々に自由と笑顔が戻ればという言葉に嘘はなかった。
その事実さえあればいい。
『アイン、私…』
『いいんだ。もう何も言わなくていい…』
苦しみ続けていた人々にとって、マナは確かに希望だった。
それで十分だ。
『なーに二人してイイカンジになってんの〜?』
不意に背後からリオの声が聞こえた。
遅れてリリーナとゴンザレス。
『あなたリオ?生きてたのね…』
『ぇえ!そりゃあもうっ』
『あ、あと後ろの二人がリリーナとゴンザレス、二人のおかげで大地の守護者を伐てた。』
『マナです、よろしく』
『ふん、気にするな。たまたま目的が一緒だっただけだ』
リリーナが皮肉気味に言う。
『オ、オレゴンザレス』
なぜかゴンザレスは照れながらマナと握手を交わした。
そしてアインはこれまでのことをマナにその場で話した。
『ふぅ…さてと行くか』
リリーナが杖をしまい込みながら立ち上がった。
それと同時にリオとゴンザレスも立ち上がる。
『どうしたんだ?三人とも』
『僕たちは自分の道を行く。』
背を向けたままリリーナが淡々と言う。
『あたしもねっよーく考えたんだけど…リリーナちゃん達に着いていくことにしたの』
『ココデ、オワカレダ…アイン』
ほうけたようにアインは三人を見上げたが、やがて悟った。
『わかったよ、ここで別れよう。ありがとうリリーナ、リオ、ゴンザレス』
立ち、マナの手を取る。
『アイン?』
大地の守護者は消える間際に言っていた、次の守護者の名を。
おそらく次の戦いこそ悲惨かもしれない。
あの三人は自分に気を使ってくれたのだ。
アインは強く頷いてレグナを呼んだ
感想
- 6519: 続きが本当に楽しみです。。。 [2011-01-16]
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