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もとかれ (11)

[190]  ココロ  2007-03-16投稿

何日か後、康から電話があった。
「プレゼント、届いたよ!ありがとうな!」

お礼の電話だった。

「ううん、いいんだよ。それより仕事忙しそうだね…」

「うん。そうなんだ。あとは、先輩に連れ回されて大変! 楽しいんだけどね。」

康は、仲のいい先輩ができたみたいだった。

「そっかぁ。大変だけどまた電話待ってるから!」

そういって電話を切った。

それから康からは、まったく電話がこなくなってしまった。
私がかけても、留守電が多い…
康は何をしているんだろう。
私は毎日不安で寂しかった。
「もしかして……」と考えた事もある。
でも私は康を信じている。


ある晩、康から電話があった。
それは、すごくテンションが高くてびっくりした。

「奈美〜〜!愛してるよ〜!」

康の大きい声で私はビックリした。

「何?!どうしたの?」

「奈美は俺を愛してないのかぁ?」

「いや、愛してるけど……」

「なら、いいんだぁ〜!じゃあね〜!」


電話が切れた。
私は康が酔っ払ってると思っていた。
クスリをやってるなんて思いもしなかった。 その話は後で徹也から聞いた話だった。

私はその話を聞いて、ショックだった。
康が、先輩に奨められて…と言ってたのだと。

あれ以来、私のところには康からは連絡がこなくなった。

私は毎日泣いている。
康が変わってしまった事、信じたくても信じられない現実。
あの頃、私の事を抱きしめてくれた康の温もりが愛しくて、離れた事を後悔した。

私は康の連絡をずっと待っている毎日だった。

そして、携帯が鳴った。

「康だ!!」

携帯を見るとメールだった。
あまりメールをしてこない、康からのメール……
私は胸騒ぎがした。

「俺、こっちで彼女できたから。電話もメールもしないで。」

何?これ……
私は何度も読み返した。

私の知っている康じゃない…
冷たくて「ゴメンネ」の言葉もない。
康は本当に変わってしまったんだ。
私は、メールを打ち返した。

「私も、もう彼氏できたから。」

意地を張る事しかできなかった。康を待っていた私は、ミジメだった

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