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殺し合いごっこ?第25話

[1147]  龍角  2007-03-16投稿
「お見事。」

三体のオニを瞬殺した敬を闘いの一部始終を見ていた敬と同じく黒スーツを着ている童顔で年上の女性がいじりたくなる様な顔をした男が敬を褒めた。

「その二刀流と体裁き。すごいねぇー。現世で剣道でもやってたのか?」

「死ぬ前は帰宅部でしたよ。ただ俺は本能的に動いてるだけですから。」

「ふ〜ん。天才って奴か。憎いねぇ。」

「快さん。別に俺、天才でも何でも無いっすよ。むしろ運動音痴でしたし・・・それより何匹殺せばいいんでしたっけ?」

「オニと人間合わせて165匹だからあと90匹ぐらいだな。」

「まだそんなに居るんですか!?」
「まぁそんなにあわてるな。2日もあるんだからゆっくり行こうぜ。」

「とにかく俺は早くあの人に会いたいんですよ!!2日も待ってられませんよ!!」

敬が何故か快の台詞に過剰に反応した。
「敬、やっぱりお前もあの御方に惚れたのか?」

「え・・あっ・・・ええと・・・」
敬が顔が赤くなる。

「どうやら図星みたいだな。」

「はい・・・」

敬は恥ずかしがりながらも事実を認めた。

「まぁ無理も無い。何しろあの美貌はそこらのかわいこちゃんとは別格だからな…」

快はにやけながら言った。

「快さん。かわいこちゃんって古いっすよ。」

「気にするな。俺はバブルの時代の人間だからな。それよりお前そんなにペチャクチャ喋って油断してたら危ないぞ。特にここらへんは太平洋戦争で戦死した日本兵達と訓練中に死んだ自衛隊のグループの縄張りだからな。」

「でも縄張りって割にはさっきから出てくるのはオニか一般人だけですけど?」

「元軍人が策も無く一人でのこのこと敵の前に飛び出すと思うか?奴等は集団で統率された動きをする。しかもAK‐47で武装してるからお前も油断していると殺られるぞ。」

「何ですかAK‐47って?」

「知らねえのか?AK‐47はソ連製の自動小銃で一分間に600発を発射…」

快がAK‐47の説明をしていたその時、突然後ろからドアが開く音がした。
「何だ!?」

振り向いたがそこには開かれたドアがあるだけで誰もいない。そしてその時、快はある事に気が付いた。だがその時には3人の旧陸軍兵士と一人の女性自衛官は二人の背後を取っていた。

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