失いかけた心に
美奈は誰かを好きになれるのかな?心から、そう、思える日が・・・ 本気で愛してくれたのに、恋愛から逃げる癖が出来たのは、過去の出来事を、忘れる事、出来ずに、心が死んでいるからかもしれない。美奈の子供の時だった。美奈思いの優しいお兄ちゃん和希が変わったのは。それは、可愛さのあまりの愛情を遥かに越したものだと。小学5年生、女の子らしい身体が急に発達し始める頃、キッチンに立っていた、美奈を、犯したのは、性欲で狂った兄、和希だった。女になりつつある身体を見ては、性欲で狂った男たちは、レイプする場所を考えている。 家にいても、笑えない。しばらくの間親戚夫婦の家で、寝泊まりの生活。親戚の叔父は、子供の美奈に不気味な笑みを浮かべつつ、じっと見ているから。妙な殺気を感じていた。何か気持ち悪い。嫌な予感は的中して、 確信したのは、夜中寝ているふりをしていた美奈に、男の汚れたものを、美奈の手に落としながら、気味悪い笑いが、聞こえる。 明日になれば、犯される。そう確信して、子供の美奈は、居場所がなくて家に帰るのだが。兄の和希と顔を合わせない。 常に、用心をして、生活していた。 夜中、性欲で狂った兄和希が、寝ている美奈にやる事はあったが、美奈は、もう、もう既に、心が死んでいた。生きながら、死んでいた。 続く
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