もとかれ (12)
あんなに毎日康を思って待っていた。
康とは永遠だって信じていた。
こんな形で崩れていくなんて思ってもいなかった…
毎日泣いて、朝、鏡を見ると目が腫れている私がいた。
「疲れた………」
私は、自分の体に傷を付けるようになっていた。
『リストカット』
今思えば、自分が馬鹿みたいだけど、私には康しかいなくて、自分で自分を傷つけないと、この悲しさからは逃げられなかった。
また、ふりだしに戻った気がした。私はいつになっても『シアワセ』にはなれないんだ…
それから私は、寂しさを忘れる為に、色々な人に抱かれていた。感情のないSEX。
適当に男と付き合っては、別れ、気付けば康と別れて一年近く 経っていた。
一年たっても、心の中はまだ康の事がいっぱいで、忘れる事なんか出来ない。
康とは、連絡を一度もしていないけど、康のお母さんとは何度かやりとりしている。
もちろん、私と康が別れた事も知っている。
私の事を慰めてくれて、いつも応援をしてくれていた。
きっと、お母さんは康に私の事を話していたのだろう。
リストカットしている事や、荒れている事……
そして、お正月がやってきた。
去年は康とは過ごせなかったけど、あの時はまだ幸せだったなぁ。。
康のお母さんの話では、正月休みで康はこの街に帰ってくる。
でもきっと、会うことはないと思う。康は、私の事が嫌いになって別れたんだから。
そう思っていた時。
私の携帯が鳴った。
知らない番号………
「もしもし?」
私は少し声を小さくして喋った。
「…奈美?」
「そうだけど、誰?」
「俺、康だけど………」
「!?」
どうして康から…?私は一瞬凍ってしまった。
「ごめん、電話して…」
申し訳なさそうに康が言った。
「……」
懐かしい康の声…
ずっと聞きたかった。
でも、涙ばかりが出て私は何も喋れなかった。
「俺さ、正月にそっち帰るんだ。 …その時、話しないか?」
今更……と思ったけど、私も康に話したい事があった。
「…いいよ。」
涙をこらえて私は答えた。
「じゃぁ、正月にまた連絡するから…」
康とは永遠だって信じていた。
こんな形で崩れていくなんて思ってもいなかった…
毎日泣いて、朝、鏡を見ると目が腫れている私がいた。
「疲れた………」
私は、自分の体に傷を付けるようになっていた。
『リストカット』
今思えば、自分が馬鹿みたいだけど、私には康しかいなくて、自分で自分を傷つけないと、この悲しさからは逃げられなかった。
また、ふりだしに戻った気がした。私はいつになっても『シアワセ』にはなれないんだ…
それから私は、寂しさを忘れる為に、色々な人に抱かれていた。感情のないSEX。
適当に男と付き合っては、別れ、気付けば康と別れて一年近く 経っていた。
一年たっても、心の中はまだ康の事がいっぱいで、忘れる事なんか出来ない。
康とは、連絡を一度もしていないけど、康のお母さんとは何度かやりとりしている。
もちろん、私と康が別れた事も知っている。
私の事を慰めてくれて、いつも応援をしてくれていた。
きっと、お母さんは康に私の事を話していたのだろう。
リストカットしている事や、荒れている事……
そして、お正月がやってきた。
去年は康とは過ごせなかったけど、あの時はまだ幸せだったなぁ。。
康のお母さんの話では、正月休みで康はこの街に帰ってくる。
でもきっと、会うことはないと思う。康は、私の事が嫌いになって別れたんだから。
そう思っていた時。
私の携帯が鳴った。
知らない番号………
「もしもし?」
私は少し声を小さくして喋った。
「…奈美?」
「そうだけど、誰?」
「俺、康だけど………」
「!?」
どうして康から…?私は一瞬凍ってしまった。
「ごめん、電話して…」
申し訳なさそうに康が言った。
「……」
懐かしい康の声…
ずっと聞きたかった。
でも、涙ばかりが出て私は何も喋れなかった。
「俺さ、正月にそっち帰るんだ。 …その時、話しないか?」
今更……と思ったけど、私も康に話したい事があった。
「…いいよ。」
涙をこらえて私は答えた。
「じゃぁ、正月にまた連絡するから…」
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