着信音…
携帯…昔は持ってる人が珍しかったこの便利な機械も、今となっては持っていて常識。という時代になった。
中にはまだ小学生や老人までが、安全がどーのこーの…という理由で持っているのである。
ただこの物語の主人公アキは、携帯を持っていなかった。
アキは今16歳で現役高校生。
もちろん遊びたい盛りの歳。アキだって欲しくないわけではなかった。
ただ…。
アキの両親はアキが2歳の時に離婚している。
今は母と二人暮らしだ。 兄も1人いるが、大学生のため東京で1人暮らしをしている。
携帯を持っていない理由は、勿論この家族構成を見れば一目瞭然。
あまり裕福な家庭ではないのだ。
今の時代、女性1人の経済力では余計な出費は痛い。
だからといっても、別に貧困ッッてわけでもない。
ちゃんと普通に小・中、そして今もキチンと高校に通わせて貰っている。
でもー…
アキも年頃だ。
周りのトモダチに持っていない子は一人もおらず、恥ずかしい気持ちもあった。
それからもう1つの理由…。
アキは生まれて初めて恋をした。
その人の名前はユウ。
アキとは違うクラスで、友達の友達の知り合いで、偶然知り合ったのがキッカケだった。
初対面の時にユウから声をかけて来てくれて、話をしてみると…
これが凄く意気投合!それからも、アキとユウは、廊下などで会えば話しかける。…そんな仲にまでなった。
放課後も
教室で日が暮れるまで語り合う日も多くなった。
その日も教室で話していた時、
アキの友達が「アキ帰ろー!」と言ってきたので、別れを告げて帰ろうとした…その時。
突然 ユウがアキのシャツの裾を引っ張った。
驚いて振り返ったアキにユウは、
小さな紙切れをアキの手に押し付けて、アキより先に教室から出て行った…。
取り残されたアキは、わけも分からず呆然としていた。
横からその様子を見ていた友達が、
「ねぇー、今の人超イケメンじゃなかった?!何を貰ったの??」
その言葉でハッッと我に帰り、押し付けられた紙切れを恐る恐る開けてみた。
そこにはー…。
男の子にしてはスラッとして綺麗な字だった。
【ヒマあったらメールして。△△△.▲▲▲.※*】
顔を近づけ、覗きこんだ友達が、
「アキやったじゃーん!!」
でも、
アキは浮かない顔をしている。
それを見た友達は、大事な事に気付いた。
そう。
アキは携帯を持っていなかった…。
中にはまだ小学生や老人までが、安全がどーのこーの…という理由で持っているのである。
ただこの物語の主人公アキは、携帯を持っていなかった。
アキは今16歳で現役高校生。
もちろん遊びたい盛りの歳。アキだって欲しくないわけではなかった。
ただ…。
アキの両親はアキが2歳の時に離婚している。
今は母と二人暮らしだ。 兄も1人いるが、大学生のため東京で1人暮らしをしている。
携帯を持っていない理由は、勿論この家族構成を見れば一目瞭然。
あまり裕福な家庭ではないのだ。
今の時代、女性1人の経済力では余計な出費は痛い。
だからといっても、別に貧困ッッてわけでもない。
ちゃんと普通に小・中、そして今もキチンと高校に通わせて貰っている。
でもー…
アキも年頃だ。
周りのトモダチに持っていない子は一人もおらず、恥ずかしい気持ちもあった。
それからもう1つの理由…。
アキは生まれて初めて恋をした。
その人の名前はユウ。
アキとは違うクラスで、友達の友達の知り合いで、偶然知り合ったのがキッカケだった。
初対面の時にユウから声をかけて来てくれて、話をしてみると…
これが凄く意気投合!それからも、アキとユウは、廊下などで会えば話しかける。…そんな仲にまでなった。
放課後も
教室で日が暮れるまで語り合う日も多くなった。
その日も教室で話していた時、
アキの友達が「アキ帰ろー!」と言ってきたので、別れを告げて帰ろうとした…その時。
突然 ユウがアキのシャツの裾を引っ張った。
驚いて振り返ったアキにユウは、
小さな紙切れをアキの手に押し付けて、アキより先に教室から出て行った…。
取り残されたアキは、わけも分からず呆然としていた。
横からその様子を見ていた友達が、
「ねぇー、今の人超イケメンじゃなかった?!何を貰ったの??」
その言葉でハッッと我に帰り、押し付けられた紙切れを恐る恐る開けてみた。
そこにはー…。
男の子にしてはスラッとして綺麗な字だった。
【ヒマあったらメールして。△△△.▲▲▲.※*】
顔を近づけ、覗きこんだ友達が、
「アキやったじゃーん!!」
でも、
アキは浮かない顔をしている。
それを見た友達は、大事な事に気付いた。
そう。
アキは携帯を持っていなかった…。
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