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着信音…

[247]  アキ  2007-03-19投稿
携帯…昔は持ってる人が珍しかったこの便利な機械も、今となっては持っていて常識。という時代になった。
中にはまだ小学生や老人までが、安全がどーのこーの…という理由で持っているのである。
ただこの物語の主人公アキは、携帯を持っていなかった。
アキは今16歳で現役高校生。
もちろん遊びたい盛りの歳。アキだって欲しくないわけではなかった。

ただ…。

アキの両親はアキが2歳の時に離婚している。
今は母と二人暮らしだ。 兄も1人いるが、大学生のため東京で1人暮らしをしている。
携帯を持っていない理由は、勿論この家族構成を見れば一目瞭然。
あまり裕福な家庭ではないのだ。
今の時代、女性1人の経済力では余計な出費は痛い。
だからといっても、別に貧困ッッてわけでもない。
ちゃんと普通に小・中、そして今もキチンと高校に通わせて貰っている。
でもー…
アキも年頃だ。
周りのトモダチに持っていない子は一人もおらず、恥ずかしい気持ちもあった。
それからもう1つの理由…。
アキは生まれて初めて恋をした。
その人の名前はユウ。
アキとは違うクラスで、友達の友達の知り合いで、偶然知り合ったのがキッカケだった。
初対面の時にユウから声をかけて来てくれて、話をしてみると…
これが凄く意気投合!それからも、アキとユウは、廊下などで会えば話しかける。…そんな仲にまでなった。

放課後も
教室で日が暮れるまで語り合う日も多くなった。
その日も教室で話していた時、
アキの友達が「アキ帰ろー!」と言ってきたので、別れを告げて帰ろうとした…その時。
突然 ユウがアキのシャツの裾を引っ張った。
驚いて振り返ったアキにユウは、
小さな紙切れをアキの手に押し付けて、アキより先に教室から出て行った…。

取り残されたアキは、わけも分からず呆然としていた。
横からその様子を見ていた友達が、
「ねぇー、今の人超イケメンじゃなかった?!何を貰ったの??」
その言葉でハッッと我に帰り、押し付けられた紙切れを恐る恐る開けてみた。

そこにはー…。

男の子にしてはスラッとして綺麗な字だった。
【ヒマあったらメールして。△△△.▲▲▲.※*】
顔を近づけ、覗きこんだ友達が、
「アキやったじゃーん!!」
でも、
アキは浮かない顔をしている。
それを見た友達は、大事な事に気付いた。
そう。
アキは携帯を持っていなかった…。

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