バンドブーム〜10〜
次の日、大桑は海山のいるクラスへ向かった。
「お〜い。ミヤマ〜。大桑くんが呼んでるぞ〜。」
他人経由で呼んでもらった。
海山は読書をしていた。あわててメモ帳を鞄から出すと走ってこっちに来た。
「今日は金曜日だから豚ショウガ焼き丼だよね?オカズは何?」
メモ帳にシャーペンを置いて聞く。
「ば〜か。そんなこと言いにきたんじゃねーよ。」
海山は え?と言って時計を見た。
「じゃあ今日はお昼食べないの?」
「もうおめぇをパシったりしねぇよ。」
再び驚きの顔を見せる。
「そんなことよりお前、高校どこにいくんだ?」
「え?あぁ・・・。
・・・愛日高校に行こうかなと・・・。」
公立か・・・。
「勉強はしてる・・・よな?」
「???本格的にはまだだけど・・・。」
(よし!条件1はクリアだ!)
小さくガッツポーズをとる。
「じゃあさ、ギター弾けるか?」
「・・・?弾いたことないけど?」
(条件2まではさすがにクリアならんかぁ。まぁ想定内のことだ。)
「・・・じゃあさ・・・」
間があく。
「・・・俺が教えるから・・・ギター始めないか?」
三度目の驚きの顔をあげる海山。
「それで・・・」
海山が答える前に台詞を詰めた。
「それで・・・俺と一緒に文化祭出よーぜ。」
感想
- 6548: 楽しい 先が気になる [2011-01-16]
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