着信音…2
普通,男の子の方からアドを教えてくれるなんて,
女の子にとっては
凄く嬉しいコトであるはず。
でも,携帯 自体を持っていないアキは,
喜ぶコトができなかった…
しかも
この時代に携帯を持っていないー…なんて
ユウに知られたら
嫌われるかもしれない…
そう思っていた。
だから
アキはどうしても携帯が欲しかった。
なによりユウと学校以外で連絡が取りたい…!!
せっかくのチャンスなんだもの…。
アキは思い切って
お母さんに頼んでみることにした。
「お母さーん」
夕食の準備をしていた母は
振り向きもせずに返事をした。
「なぁにー?」
「ちょっと欲しいモノがあるんだけどー!!」
目を見開き,ドキドキしながら
母の忙しそうな背中を見つめる。
すると母はー…
「モノによっては考えてあげてもイイわよ。」
とりあえず
胸をなでおろすアキ。
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