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素直になれない私 23話

[347]  美咲  2006-01-27投稿
薬指の指輪と彼の笑顔で何時間も待たされた事を忘れるくらい心が温かくなった。自然と笑みがこぼれ、涙の雫がこぼれた。
「泣くなよ!!泣き虫が!!」
「うるさい...。」

2時間半遅れの買い物をすませ、彼の家へと帰った。帰るとカズもシンゴも知らない男の達も家の中にいた。クリスマスなのに暇な奴らだと思った。
私が彼の部屋に入るとゾロゾロと全員部屋から出て行った。
「邪魔者は消えたなァ!!よかったなァ、美咲。」
ニヤケ面のマサの頭を一発しばいた。二人で笑い合い、こんな幸せはないと心から思った。ジュースを取りに行くとマサは部屋から出て行った。私は薬指の指輪を見つめ一人笑っていた。
「うれしそうやな!!美咲!!マサに買ってもらったん??」
マサの母親が入ってきた。彼の母親はさばさばしていて私の事もすでに呼び捨てだ。だからかもしれないが母親とは電話でも話したりするくらい仲良しだ。
「美咲!!こっちこい!!」
いきなりマサが大声で私を呼んだ。母親と行くと大きなケーキがあり、それをマサが一人食べようとしていた。
「何しよん??あんた。」
冷めた口調の私をよそに一人ケーキをほうばる彼に近くにいた男達がわれもわれもとケーキに群がった。それを見て私と母親は大笑い。『獲物に食いつく野獣はほっときましょ』と二人でテレビを見始めた。
「こら美咲!!せっかくのクリスマスに彼氏の母親とテレビを楽しむとはどういう事や!!」
「えらそうに!!私よりもケーキに夢中だったくせに!!」
二人の痴話げんかを楽しそうに見る野獣と母親にマサは私を隠すように自分の部屋へ連れて行った。

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