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MURASAME

[662]  あいじ  2007-03-23投稿
吸血鬼無想?

「ねぇ村雨くんバックレてカラオケ行こーよー」
「よせよ。真面目ちゃんの幸司誘ったってつまんねーじゃん」
都内の高校、教室隅の机に何人かの生徒が集まり、議論していた。
「僕はいいですよ、後は全部やっときますから…」
机に座っていた少年が周りを押さえる様に発言した。
「ホラ、早く行こーぜ」
「じゃっ幸司くん気が向いたら来てね〜」
バタバタと数人の生徒が教室を出ていった。幸司と呼ばれた少年は髪を七三にわけ眼鏡をかけたいかにも優等生というタイプという少年だった。作業を続ける幸司のポケット内が震えた。
(ケータイか…誰だろ?)
幸司が画面を覗きこむと「焔」の文字が読めた。幸司の顔が一気に暗くなった。「仕事か…」
そう呟くと幸司は眼鏡を外し、髪をかきあげた。彼はせめて学校ぐらいは優等生でいようとわざと妙な格好をし、猫を被っている。
「もしもし?」
「幸司君?有栖川です」
声の主は咲子だった。穏やかな口調で咲子は話した。
「すいません。ちょっと本部まで来てくれる?緊急の仕事らしいから…」
幸司は少し声のトーンを落とし云った
「…わかりました…今行きます…」
「ありがとう。天馬君はもう来てるわ、ちょっと急いで」
そう言うと電話は切れた。幸司は頭を掻きながら、立ち上がり教室を出ていった。
つづく

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