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ナイト・オン・ドラグーン【85】話『親友』

[195]  ミルク  2007-03-25投稿
”神風の搭”。四つ目の封印を解放すべく、アインとマナはレグナの背に乗り空を翔けた。

『ん…?あれか』
呟くとレグナは飛行速度を上げた。

前方に見える大陸は、荒れ果てた荒野で広がっており、

見渡す限りの荒野の中心に”神風の搭”がそびえ立っていた。

『封印の搭だと言うのに…人の気がないのは気のせいか?』

アイン上空から見下ろす。

その建物は酷く朽ちているように見え、”搭”という建造物には程遠い”円”の形をしている。

『…神風の搭。昔、各地の強豪達が腕を競い合った”闘技場”だと聞きます。』
マナが静かにつぶやく。

『闘技場…つまりコロシアムだな』

『…どちらも同じ意味ですよ?アイン』
マナがアインに微笑む。


突然、レグナの背中が揺らいだ。

『レグナ!?』

『ぬ…?よく分らぬが、風があの建物へと儂らを導びくように吸い込んでくるのだ』


『おそらく…神風の守護者の仕業でしょう。』

会話をしている間にも吸い込み、引き寄せてくる風は吸引力を増してくる。
『しっかり捕まっとれよ!小僧ども!竜の翼でも敵わぬ猛風だ』



アインはレグナの背にしがみつく。


闘技場の上空に着いたと瞬時に風は止んだ。

降下し、アインは降りた。

『ここが…神風の搭なのか?』

内部は円形の形をしており、降り立った場所は戦士達が拳を交わせた試合場だと思われた。

『どうやら本当に封印騎士団員はいないようですね』
そう言ってマナが慎重に周囲への警戒を怠る。

『守護者以外は、な。噂をすれば…ほれ』
既に翼を畳んだレグナが前方への注意を促す。


レグナの言葉通り、前方の空間に異常が起きた。

風が吹き上がる。

吹いてくる風に体が押される。

刹那の一瞬、目の前に青髪の男が現れた。

『よぉ、アイン…』

それは錆の町で聞いた声だった。

『ジャック…』

アインは親友の名を口にする。
大地の守護者ガイアは言っていた、神風の守護者の名を。


『アイン、ここまでだ。てめぇのヒーローごっこはよ?』

残忍な表情をジャックは浮かべ、ゆっくりと剣を抜いた。

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