ナイト・オン・ドラグーン【85】話『親友』
”神風の搭”。四つ目の封印を解放すべく、アインとマナはレグナの背に乗り空を翔けた。
『ん…?あれか』
呟くとレグナは飛行速度を上げた。
前方に見える大陸は、荒れ果てた荒野で広がっており、
見渡す限りの荒野の中心に”神風の搭”がそびえ立っていた。
『封印の搭だと言うのに…人の気がないのは気のせいか?』
アイン上空から見下ろす。
その建物は酷く朽ちているように見え、”搭”という建造物には程遠い”円”の形をしている。
『…神風の搭。昔、各地の強豪達が腕を競い合った”闘技場”だと聞きます。』
マナが静かにつぶやく。
『闘技場…つまりコロシアムだな』
『…どちらも同じ意味ですよ?アイン』
マナがアインに微笑む。
突然、レグナの背中が揺らいだ。
『レグナ!?』
『ぬ…?よく分らぬが、風があの建物へと儂らを導びくように吸い込んでくるのだ』
『おそらく…神風の守護者の仕業でしょう。』
会話をしている間にも吸い込み、引き寄せてくる風は吸引力を増してくる。
『しっかり捕まっとれよ!小僧ども!竜の翼でも敵わぬ猛風だ』
アインはレグナの背にしがみつく。
闘技場の上空に着いたと瞬時に風は止んだ。
降下し、アインは降りた。
『ここが…神風の搭なのか?』
内部は円形の形をしており、降り立った場所は戦士達が拳を交わせた試合場だと思われた。
『どうやら本当に封印騎士団員はいないようですね』
そう言ってマナが慎重に周囲への警戒を怠る。
『守護者以外は、な。噂をすれば…ほれ』
既に翼を畳んだレグナが前方への注意を促す。
レグナの言葉通り、前方の空間に異常が起きた。
風が吹き上がる。
吹いてくる風に体が押される。
刹那の一瞬、目の前に青髪の男が現れた。
『よぉ、アイン…』
それは錆の町で聞いた声だった。
『ジャック…』
アインは親友の名を口にする。
大地の守護者ガイアは言っていた、神風の守護者の名を。
『アイン、ここまでだ。てめぇのヒーローごっこはよ?』
残忍な表情をジャックは浮かべ、ゆっくりと剣を抜いた。
『ん…?あれか』
呟くとレグナは飛行速度を上げた。
前方に見える大陸は、荒れ果てた荒野で広がっており、
見渡す限りの荒野の中心に”神風の搭”がそびえ立っていた。
『封印の搭だと言うのに…人の気がないのは気のせいか?』
アイン上空から見下ろす。
その建物は酷く朽ちているように見え、”搭”という建造物には程遠い”円”の形をしている。
『…神風の搭。昔、各地の強豪達が腕を競い合った”闘技場”だと聞きます。』
マナが静かにつぶやく。
『闘技場…つまりコロシアムだな』
『…どちらも同じ意味ですよ?アイン』
マナがアインに微笑む。
突然、レグナの背中が揺らいだ。
『レグナ!?』
『ぬ…?よく分らぬが、風があの建物へと儂らを導びくように吸い込んでくるのだ』
『おそらく…神風の守護者の仕業でしょう。』
会話をしている間にも吸い込み、引き寄せてくる風は吸引力を増してくる。
『しっかり捕まっとれよ!小僧ども!竜の翼でも敵わぬ猛風だ』
アインはレグナの背にしがみつく。
闘技場の上空に着いたと瞬時に風は止んだ。
降下し、アインは降りた。
『ここが…神風の搭なのか?』
内部は円形の形をしており、降り立った場所は戦士達が拳を交わせた試合場だと思われた。
『どうやら本当に封印騎士団員はいないようですね』
そう言ってマナが慎重に周囲への警戒を怠る。
『守護者以外は、な。噂をすれば…ほれ』
既に翼を畳んだレグナが前方への注意を促す。
レグナの言葉通り、前方の空間に異常が起きた。
風が吹き上がる。
吹いてくる風に体が押される。
刹那の一瞬、目の前に青髪の男が現れた。
『よぉ、アイン…』
それは錆の町で聞いた声だった。
『ジャック…』
アインは親友の名を口にする。
大地の守護者ガイアは言っていた、神風の守護者の名を。
『アイン、ここまでだ。てめぇのヒーローごっこはよ?』
残忍な表情をジャックは浮かべ、ゆっくりと剣を抜いた。
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