小さな手と大きな手
29歳になった。幼い頃に大好きな父と繋いでる手が今も記憶から離れない…。
父は体格の良い、早朝から深夜までトラックの運転手でした。休みの日は自転車で近くの川に石を拾い、お風呂屋に行ったり、父の休みの前日が子供ながらに、わくわくしてました「今日は電車に乗って馬を見に行こうな。」 「うん!」電車に乗って、たどり着くと競馬場でした。それでも大好きな父と一緒に過ごせるだけで幸せでした。 小学校へ上がり父の実家へ引っ越しして、しばらくすると学校から帰ってきても、母が家に居ませんでした。 「お母さんは?」
「お母さんは出て行った…」
「どうして?」
「もう…家に帰って来ないよ」
捨てられたと同時に涙が止まりませんでした。
何度も母を憎みました。
「ね〜美紀ちゃんの家って、お母さんが居ないんだよ」
周りの友達に言われても、父が居るだけで気にはしないといったら嘘だけど、父が悲しませないように、沢山遊んでくれました…
父は体格の良い、早朝から深夜までトラックの運転手でした。休みの日は自転車で近くの川に石を拾い、お風呂屋に行ったり、父の休みの前日が子供ながらに、わくわくしてました「今日は電車に乗って馬を見に行こうな。」 「うん!」電車に乗って、たどり着くと競馬場でした。それでも大好きな父と一緒に過ごせるだけで幸せでした。 小学校へ上がり父の実家へ引っ越しして、しばらくすると学校から帰ってきても、母が家に居ませんでした。 「お母さんは?」
「お母さんは出て行った…」
「どうして?」
「もう…家に帰って来ないよ」
捨てられたと同時に涙が止まりませんでした。
何度も母を憎みました。
「ね〜美紀ちゃんの家って、お母さんが居ないんだよ」
周りの友達に言われても、父が居るだけで気にはしないといったら嘘だけど、父が悲しませないように、沢山遊んでくれました…
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