MURASAME
吸血鬼無想?
広げられた地図には一カ所、赤い印がついているところがあった。
「ここは…?」
「現在、日本の吸血鬼が生活している島…通称、霧燈島。界登録はされてるから一般には無いはずの島って感じかな」
日本の吸血鬼は少ない。その為妖庁は全ての吸血鬼が生活できるスペースを求めたのだ。
「さて、今日本に何人の吸血鬼がいると思う?」
「何人だっけ…」
幸司が天馬の脇を突っついて聞いた。
「データベースによると約400人…多少は増えてんじゃねえかな?」
呆れたように天馬が云った。蔵王丸が続ける。
「敵の狙いは日本吸血鬼の凶暴化…これだけの数の吸血鬼が凶暴化したら我々だけでは対処できない…」
二人は事態の重さを理解した。漠然とした不安が二人を包んみ込んだ。
「敵は自らの血を送る事で仲間を増やす…君達の仕事は敵を倒し、日本吸血鬼の凶暴化を阻止すること。もちろんレイナ君にも協力してもらう」
レイナは頷き、それに合わせるように二人も力強く頷いた。「既に何人かの役人を送った。君達も急ぎ合流してくれ」
つづく
広げられた地図には一カ所、赤い印がついているところがあった。
「ここは…?」
「現在、日本の吸血鬼が生活している島…通称、霧燈島。界登録はされてるから一般には無いはずの島って感じかな」
日本の吸血鬼は少ない。その為妖庁は全ての吸血鬼が生活できるスペースを求めたのだ。
「さて、今日本に何人の吸血鬼がいると思う?」
「何人だっけ…」
幸司が天馬の脇を突っついて聞いた。
「データベースによると約400人…多少は増えてんじゃねえかな?」
呆れたように天馬が云った。蔵王丸が続ける。
「敵の狙いは日本吸血鬼の凶暴化…これだけの数の吸血鬼が凶暴化したら我々だけでは対処できない…」
二人は事態の重さを理解した。漠然とした不安が二人を包んみ込んだ。
「敵は自らの血を送る事で仲間を増やす…君達の仕事は敵を倒し、日本吸血鬼の凶暴化を阻止すること。もちろんレイナ君にも協力してもらう」
レイナは頷き、それに合わせるように二人も力強く頷いた。「既に何人かの役人を送った。君達も急ぎ合流してくれ」
つづく
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