大切なあなたへ
実際、私達の結婚はありえません。するならお互い別の人でしょう。 大切なあなたへ… あなたと『ごっこ』から始まった恋がもう四年半を過ぎようとしています。あなたは学生からこの春、社会人になるんだね。本当に色々な事があった。ただ楽しいだけの恋愛でもなかったけどその度に二人で苦しみ、傷つけあいながらもここまで歩いてきたよね。死んでしまったあの人が生まれ変わってきたのかとまたその時に戻れる気がしてあなたと離れたくなかった私が今は『あなた』しか見えなくて。でもそろそろあなたを解放しなくちゃいけない気がします。正直に言うと頭ではわかっていたけどいつかはあなたと一緒になれる日が…と夢見て頑張ってた時もあったの。でもあなたの方が冷静で大人だったね。私との結婚はない。そう言い切ったあなたを苦しいけどやっぱり恨むことはできません。最初から暗黙の約束。口にださせてしまった分それは私の罪です。あなたは私をまだ必要だといってくれます。私も同じ気持ちです。そもそも他の人を私は考えられないのです。あなたに会った瞬間からこれは私にとって最後の恋になるだろう。そう思っていたから。
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