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G.RPG(22)

[377]  オンタッキー  2006-01-29投稿
「なぁフロン?」

「……はい。何でしょう?」

俺もフロンも互いの方に顔を向けずに辺りに目をやる。

「これは……いるよな」

「いるでしょうね……」

俺たちは立ち止まる。
先程からの草群からの物音。またさっきの奴らだろうか?

「……」

俺は静かに身構える。が、一向に茂みの奥に潜む何かは出てこなかった。

「……囲まれましたね」

フロンの言葉で俺も気付いた。まさかこいつら最初からそれが目的で……。

とか考えていると茂みの奥から妙に甲高い声が聞こえてきた。

「アンタたちデスか〜い!!ウ〜チの子猫チャン達をイ〜ジメたのは〜!!」

変。とにかく変な奴だった。声だけでも変なのに格好も変だった。

緑のモヒカン。明らかにこの時間は要らないであろうサングラス。紫のタンクトップ。迷彩柄のズボン。そして手には極太の鞭。

「……変態?」

俺のさりげない呟きにうんと頷いて賛同するフロン。

「ムキャーーー!!いきなりシツレイじゃーないのー!?」

体をくねらしながら怒鳴り散らす変態。

「じゃああんた誰だよ?」

俺は至極面倒だったが一応聞いてやった。

「フッフーン!!聞いてオドローくなよ。ワターシの名前はスケルッチ!ヴァミオラ盗賊団のアニマル使いヨー!!」

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