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うそつき

[468]  ちぃ  2006-01-29投稿
「だからぁ〜バイトで忙しいんだって!は?浮気?なに、お前オレのこと信じてないの?」

服を着る私の横で彼女と電話しているこの男。
名前はシュウジ。同級生。

「わかってよ、バイトもお前と遊ぶための資金作りなんだって。な?…うん。好きだよ」

電話の向こうの彼女にかける優しい声と愛の言葉。
さっきまで私のものだったその笑顔。

電話を切ったシュウジは、服を着終えた私を見て不満気な表情を浮かべる。

「…ぇえ〜?なんでもう制服着ちゃってんの?帰る気?」

「どうやらシュウジくんはバイトのようなので、早めにおいとましようかと思いまして」

少し皮肉を言ってやる。

「嘘だよ、バイトなんて。確かにバイトはしてっけど、今日オフだし。もっとエリカといたい」

甘えた目でそんなこと言われたら、皮肉も消えちゃうよ。こいつわかっててやってんのかな…。悔しい。

そのまま返事せずにいたら、引き寄せられてキスされた。
最初は軽く。だんだん深く。
せっかく着たのにまた脱がされてく。抵抗はしない。っていうか、できない。シュウジの骨張った男らしい手に触れられるのが好きだから。
それがたとえ他の女の子を抱いているとしても―――。

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