最後の手紙?
そんな矢先の事、僕は見つけてしまう。
君の生き続ける断片を……
今日は、君の命日だった。八月の暑い日、海の見える病院のベッドの上で……。
僕は遠い日の記憶に目を細めた。
今にも消えそうな白い肌に優しい風が擦り抜けていく。
彼女は最後の日、真っ白なシーツの上でずっと遠くを見ていた。
あの日の彼女には見えていたのだろうか……………
数時間後の自分が。
僕は、彼女のルートを辿ってあの時一緒に過ごした場所を訪れた。
二十四歳になった僕は、この地を離れて平凡なサラリーマンをやっていた。
今思えば、それすら君の死から逃げる行動だったのだろう。
久しぶりに感じる懐かしい匂い。
君がいるような気がした。
君の生き続ける断片を……
今日は、君の命日だった。八月の暑い日、海の見える病院のベッドの上で……。
僕は遠い日の記憶に目を細めた。
今にも消えそうな白い肌に優しい風が擦り抜けていく。
彼女は最後の日、真っ白なシーツの上でずっと遠くを見ていた。
あの日の彼女には見えていたのだろうか……………
数時間後の自分が。
僕は、彼女のルートを辿ってあの時一緒に過ごした場所を訪れた。
二十四歳になった僕は、この地を離れて平凡なサラリーマンをやっていた。
今思えば、それすら君の死から逃げる行動だったのだろう。
久しぶりに感じる懐かしい匂い。
君がいるような気がした。
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