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バンドブーム〜15〜

[255]  こう  2007-03-29投稿

さっき、昼休みに会った“かわいい先生“ことトモコ先生はやっぱり男子に大人気だった。

俺の隣の席の女は“ブリッコ教師“と言って嫌っていたがモテない女のヒガミだと思う。

まぁどーでもいいか。





「おいアケミツ〜。」

ギターを差し出す。

「???今日はもう練習しないでしょ?もう放課だよ?」

首を振る。

「違う。このギター貸してやるから家で練習しな。」


・・・本当アケミツの笑顔は無邪気でかわいい。

「大桑く〜ん、海山く〜ん。」

遠くから甲高い声が飛んできた。

ブリッコ教師って言いたくなるのもわかる。


「今から帰り?気を付けてね。あ、それと・・・昼休みの練習これからも毎日見学しても・・・いい?」

首をかしげてる。

「まぁ別に、お好きなように。」

「でも先生、仕事はいいの?」

アケミツの質問に、

「あたしにも昼休みはあります。そこが教師のいいとこです。」

ツッコミをいれよう。

「どの職業にも昼休みはありますよ、新米教師。」

小さな笑いができた。

空はオレンジ、寒い空気を身にまとう。

そろそろ帰りますか。

愛しのトモコ先生に手をふる。

この日、初めて海山 明光と肩を並べ帰った。



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