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with、、、?―2

[471]  由彩  2007-03-30投稿
わたしの名前はミキ。

わたしには、双子の姉がいる。
名前をミカ。
わたし達はいつも一緒。
なにをするときも一緒。
双子だから。

ある日、二人で買い物に行った。
ミカが、可愛い服がほしいって誘ってきたから。
いつもの道を二人で歩いて。
いつもの角を二人で曲がって。
足並みも揃って。

いつものお店に着いたら別行動したんだけど、やっぱり同じ服持って試着室に行った。
隣どおしで着替えて、同時に出たとき、色違いの同じ服を着た自分がいるみたいだった。

ちょっと笑ったら、ミカも笑ってた。
同じこと考えてたのかなぁって思ってみたり。

別に相談した訳じゃないけど、この服は特別な日に着ようと思って、クローゼットの端の方に掛けた。

それから1か月後、、。

久々に中学のクラス会があって、わたし達は参加するために、朝から大忙し。

もちろんあの服を着て。

17時からだから、余裕もって早めにうちを出た。
朝から雪降ってたから。

近くのファミレスで待ち合わせだったんだけど、余裕出し過ぎたみたいで、誰の姿もなく。ミカが外にいたいって言うから、ついて行ってみる。

ほんの暇つぶしに。。。

いきなり、キキッー、、ドンって音がしたと思ったら、白い雪に顔を埋めてた。
なにが起きたかわからなくて。
顔上げたらミカがいた。
次第に恐怖に襲われたわたしの手を握ってくれる。
自然と

「うちらはいつも一緒だよね」

なんて言っている。
もう、いちいち考えて言葉を出すほど余裕もなく。

「当たり前だよ」

って返ってきたから、いろいろ口にしたけど、周囲が賑やかになってきて、ミカにはわたしの声は届いてないみたい。
ミカの声も聞こえない。
なぜか、このままミカと話せなくなる気がしてガラにもなく叫んだ。

『これからも一緒だよ』

って。
そしたらミカも同じコト言った。
ちょっと笑ったら、楽になって、そのまま顔を雪に埋めた。



道に横たわる二人の少女は、白い雪を深紅に染めながらも、ほほえんでいた。

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