離さないで ?
んっ… 朝……
高層ビルに朝日が反射して眩しい。
[私なんでここにいるの?なんでビルの上に]
肩にはコートが掛けてある。
そぉぃえば、昨日私はこの屋上から飛び降りようと…。
だったら、昨日の温い人はホンモノ。
[でも、私は誰も信じない。もぉ、裏切りはイヤだ。せっかく死ねそうだったのに、やっと楽になれそうだったのに。どぉせ昨日の人も幻なんだ。]
カタッ カタッ
ダレかがこっちに来る。
目の前に現れたのは、男の子だった。背は170くらいで細い。茶髪で、とにかく目が優しい。
[やっと起きたね]
[あんたダレよ!]
[怒んないでよ。それ、オレのコートだし]
[………。]
[昨日キミ死のうとしてたから]
[あんたに関係ないでしょ!]
[あるよ!だって…オレは……]
【つづく】
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