離さないで ?
[私,帰る]
[えっ?]
[ってか,あんた一晩私の傍にいたわけ?キモいんですけど。私はそこら辺の女と違う。そんな1日で好きになったりしないんだから!]
[アハハハっ《笑]
[何で笑うのよ!]
[すぐフラれちゃったね《笑]
無視して帰ろうとする私に
[また後でね]と言った。
高校への登校中
[なんなの?あのキザ男!何でも上手くいくって思ってる奴見てるとイラつくんだよっ! また後でってこの広い街でまた会うわけないでしょ。]
学校は面倒だ。
私なんていなくてもいい。
チャイムの音
ガラガラ ドサッ
[遅れました……]
[あら、美樹さん また遅刻なの!! あなたはいつも皆と同じことができないわね。]
[うざっ 私は私 一緒にしないでよ]
いつものように保健室に行こうと教室の戸を開けた。
ガラっ
ドンッ
痛っ!!
何かにあたった
[遅れてすいません!]
勢いよく入ってきたのは さっきの男の子
[あれっ?美樹もぉ帰るの?だったらオレも帰るけど。]
教室中がざわめく
彼の瞳は私の驚く顔を映していた
この数秒の時間が長く 長く 感じられた
《つづく》
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